ステーショナリー・文房具/長く使いたい万年筆

今秋発売の新作万年筆 2本(セーラー)(2ページ目)

還暦を迎えるための方々向けに作られた万年筆「KAN」そして、クラシカルな趣のある「プロシック」、新作2本の速報をお届けします。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

クラシカルなデザインを現代に蘇らせた

セーラー万年筆 プロシック
セーラー万年筆 プロシック  31,500円
10月中旬から出荷開始

もう一本の新作は、新作でありながらどことなく懐かしさを漂わせた印象がある。「プロシック」というこの万年筆はプロフィットシリーズの第3弾に位置づけられる。プロフィットシリーズと言えば、ペンの両端が緩やかな山状になっているスタイルが特徴。しかし、今回のプロシックでは、その部分がスパッと平らになっている。その点だけで言えば、プロフェッショナルギアのようだが、ボディラインはスラッとストレートになっており、そのどちらとも違う独特なフォルムに仕上がっている。このストレートラインのボディによるせいだろうか、プロフィット21よりも全長にして数ミリ短いのだが、このプロシックの方が大きく見える。

セーラー万年筆 プロシック
直線的なボディデザインのせいか、大きめな印象。

セーラー万年筆 プロシック
ボディには「光線彫り」と呼ばれる真っ直ぐな彫りで埋め尽くされている。真鍮ボディは、ニッケルクロムメッキで仕上げられており、その表面には光線彫りと呼ばれる細かな無数の溝がストレートに刻み込まれている。光を敏感に反射して、キラキラと輝くさまが美しい。

筆記するときにキャップを尻軸にかぶせやすいように尻軸のブラックの部分が一段スリムになっている。筆記中もキャップのガタツキなどを気にすることはないだろう。

セーラー万年筆 プロシックセーラー万年筆 プロシック
ペントップにはブラックで引き締まった印象に
吸入式を思わせる尻軸だが、残念ながら両用式。

ペン先は、セーラー万年筆にしては珍しい14金の24金メッキ仕上げ。カタログには、「強さと弾力を有する14金」とあった。残念ながら試し書きはできなかったが、ボールペンで日頃強めの筆圧で書いている方々にもきっと使いやすいのではないかと思われる。

セーラー万年筆 プロシック
セーラー万年筆では珍しく、本格万年筆なのに14金ペン先をあえて採用。F(細字)、M(中字)、B(太字)。

還暦万年筆 KAN、プロシックともに今年の10月中旬から出荷開始だと言う。

<関連リンク>
セーラー万年筆 オフィシャルサイト集
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