男の靴・スニーカー/ドレスシューズ

スコッチグレイン 2008年秋冬の新作!(2ページ目)

日本のビジネスマンの足元をしっかり支え続けるスコッチグレイン。2008年秋冬の新作は、ドラディショナルな主軸は十分守ったまま、「流行以上の創造性」も表現された意欲作が勢揃いしています!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

最先端技術を活かした色使い!

マーブルカーフキャップトウ
ブローギングをアッパーに直接施し、造形を更に鋭敏にすることで、前ページのものよりいっそう現代的な顔立ちとなった、スコッチグレインの新作の内羽根式クオーターブローグです。雰囲気満点のアンティーク加工には、実は最先端の技術が用いられています。


続いては同じくこの秋デビューした、ベルオム・マーブルシリーズの内羽根式クオーターブローグをご紹介致しましょう。前ページの靴とは原則同類のスタイルですが、ブローギングをこのようにステッチ無しでアッパーに直接施すと、表情に当世流の色気が明らかに加わり、さながら昨今のフランス靴的な雰囲気が出てまいります。また、つま先周りやかかと周りを含めた全体的な造形も、こちらは木型の細さ・長さを強調したものになっているので、同じEウィズでありながら前ページの靴とは印象が大分異なるのがお解りいただけるかと思います。

ただ、この靴を語る上で最も外せないのは、やはり唯一無二の表情を持ったアッパーでしょう。使い込んだような濃淡のグラデーションが美しい「マーブルカーフ」は、靴製造の最終工程でアンティーク仕上げを手作業で行ったものではなく、原皮を鞣す仕上げの段階で表面に文字通り大理石のような模様を、なんと印刷したもの! 「アンティーク調の得も言われぬ風合いを、より多くの人に、より気軽に愉しんでもらいたい」というスコッチグレインの思いと、我が国の最先端のプリント技術が結合した、これまでの紳士靴ではお目に掛かれなかった革なのです。

色は上の写真にあるやや落ち着いた印象のダークブラウン、濃淡のメリハリが効いたブラウン、そして青味掛かった色合いが斬新なブラックグレーの3色。いずれも水性染料仕上げですので、靴クリームは乳化性・油性いずれも極めて素直に入ってゆきます。アッパー本体の色と同じかそれより濃い色の靴クリームを用いると、上記の「印刷された模様」が次第に消えていってしまうのは、通常のアンティーク仕上げのアッパーと同じなので、この風合いを長く楽しみたい方は、靴本体より薄い色か無色の靴クリームでケアしてあげるのが宜しいでしょう。

特にブラックグレーのものは、お手入れ次第で黒・グレー・そして紺といかようにも変化してしまうのが大きな特徴です。シューケアのお好きな方にとっては、これは正に腕の見せ所! 例えばつま先だけ濃い色にグラデーションさせるのも面白い作戦でしょう。一方、その結果がどうであれ今日的なダークスーツになら全く違和感なく似合ってしまうので、例えばこの冬、「職場でちょっとイメージチェンジを図りたい……」などと考えていらっしゃる方に、特におススメです!

【SCOTCH GRAIN/BEL-HOMME MARBLE No.756】
■色 : ブラックグレー、ダークブラウン、ブラウン
■アッパー素材 : マーブルカーフ(国産)
■サイズ : 23.5~27.5 0.5サイズ刻み。 いずれもEウィズ
■価格 : \30,450(税込み)
■付属品 : シューズキーパー付き
■註 : このシリーズには、他にメダリオン付き内羽根式プレーントウもございます。色は上記の3色です。

こちらも全色揃い踏み
向かって左からブラックグレー・ダークブラウン・ブラウンとこちらも全3色を並べてみました。どの色も文字通り現代的な「色気」を感じさせてくれるものばかりです。



マーブルカーフ・アップ
この靴で採用した「マーブルカーフ」をちょっと寄って見てみました。青味掛かったブラックグレーの色合いは確かに斬新ですが、ダークスーツにも殊のほか似合います。




「冠婚葬祭用にも履ける靴で、細身のモノを探しているのですが……」と仰る方は、いざ、次のページへ!
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