シューケア・手入れ

更新日:2007年03月25日

靴を磨く「布」について、深く考えてみる!

今回はシューケアには不可欠なものなのに、何故か詳しい説明をあまり聞かない「布」についてまとめてみました。皆さんよくご存知のものから「えっ?」と驚いてしまうものまで、これも奥が深い世界なのです。

シューケアのトリを務めるのが、布!

布の巻き方
どのような布を用いるにしても、こうやって利き手の人差し指と中指に布を巻いて行うと、効率良く拭き取りできます。


前回はシューケアの「影の主役」、ブラシの特徴について解説しましたが、今回はそのブラッシングの後、靴を磨いてケアの最後を引き締める「布・クロス」について、あれこれお話してみたいと思います。なお、これらの基本的な使い方は以前の講座でお話した通りですので、こちらも必ず合わせてご参照下さい。


まずはこれが基本、使い古しのTシャツ

Tシャツ
どこのお家でもありますよね、使い古しの肌着やTシャツ。大切な思い出があるものは要保管ですが、そうでないものはシューケアに有効に使って下さい。
皆さんは使い古してもう着れない、首周りがもうヨレヨレの肌着やTシャツ、どうなさっていますか? すぐにゴミ箱行き? それはちょっと、もったいないなぁ。実は肌着やTシャツに使われている綿100%の生地、俗に「メリヤス」などと呼ばれているものですが、これはシューケアに打ってつけの布の一つなのです。

  1. 感触が柔らかく、革にキズやダメージを与えない。
  2. 糸の打ち込みがしっかりしていて、不快な糸クズが出にくい。
  3. 吸湿性に優れ、余分な靴クリームをしっかり吸い取る。

これがシューケア用の布に適した条件なのですが、これって快適な肌着の条件そのものですよね! 上記を全て高次元に満たす布が、日常の生活で見慣れたものであることは、半ば当然なのです。

実際、これらを用いてケアすると、低重心でどっしり腰の据わった輝きが、アッパーに表れてきます。決して派手ではないけれど、何時いても邪魔にならない快適な光沢は、まさに普段使いの肌着と同じ感覚です。いくらヘタッてしまったとは言え、白いTシャツが靴クリームで汚れてしまうのは心理的にはちょっと物寂しくもなりますが、そのまま捨ててしまうよりは遥かに省資源的です。汚れ落しから最後の光沢出しまでトータルに使えますから、是非とも最後のご奉公をさせてあげて下さい。


コットンパフは、汚れ落とし専用

コットンパフ
女性がお化粧に用いるコットンパフは、シューケアでは汚れ落としに最適です。
ご婦人が化粧水やクレンジングクリームを用いる際の必需品である、コットンパフ。これはシューケアの際にも、用途限定ですが大活躍します。

しみ込ませたクリームの類を、中に残さず靴全体に無駄なく行き渡らせることができるのがコットンパフの大きな利点です。ただし、織っている「布」ではないので、使っているとどうしても飛び出た中綿が多少靴にくっ付いてしまいがちなのが、難点でもあります。

ですので、用途としてはクリーナーを使った「汚れ落とし(このページの1~2)」がベストでしょう。上記の特徴を最大限活かして効率良く汚れを吸着させ、付いてしまった中綿も、乳化性のクリームを塗る前に掃っておけば、繊維が靴に残ることはまずないからです。最近は写真に挙げた「シルコット・エレガンス」などのように、中綿が飛び出にくいよう包装を工夫したものも出てきています(それでも中綿が僅かに靴に付いてしまいますが……)。


靴の表面に、「明るい」ツヤが欲しい方は、
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飯野 高広

ファッションにも精通したガイドが、あなたの足元をキラリとコーディネート。

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