カジュアルシューズ

更新日:2008年02月14日

やっぱり気楽に履きたいローファー その2

今回の「メンズシューズ基礎徹底講座」も前回に引き続きローファーを採り上げます。サドルの違いをまず見た上で、アメリカ的印象の強いこの靴が、イギリスやフランス的解釈ではどう変化するかも考えます。

サドルの形も様々!

 ハーフサドル
ローファーのサドルの形状では一番ポピュラーな「ハーフサドル」。一番シンプルな形状ですが、だからこそ一番お馴染みなのでしょう。


前回はスリッポンの代表例であるローファーの、特にアメリカンスタイルのものを見てまいりました。底付けの方法やライニングの有無で、案外表情が変化してしまう靴なのだということをご理解いただけたかと思います。さてその「表情」なんですが、ローファーでこれを決定付けるパーツが、もう一つあるのです。

それは「サドル」。これの形次第で靴の印象がガラッと変化します。もっとも一般的なのが、上の写真のようにトップラインとつま先のモカシン縫いの間で、サドルの端がシンプルにかぶせ縫いされている「ハーフサドル」と呼ばれるものです。平凡といえばそれまでかもしれませんが、飽きの来ないスッキリとした表情は、世代に関わりなく親しめるものでしょう。因みに前回と今回で具体的にご紹介したローファーも、全てこの「ハーフサドル」仕様です。

サドルの端がソールまでたどり着いてしまい、靴の上部をすっぽり覆う長めのものは「フルサドル」と呼ばれます。この仕様だと「ハーフサドル」に比べやや美麗な印象となるので、ある程度年齢がいった人のほうが似合うローファーになるようです。まあ、ラルフ・ローレンなんかはこれで敢えてアンラインド・マッケイ製法のものを出してくることが昔から度々あって、その絶妙な匙加減にいつも感動してしまうのですが。

一方トップラインとつま先のモカシン縫いの間で、サドルの端が糸で縛りあげられているように処理されているものを、「ビーフロール」と呼びます。確かに牛肉のオーブン焼きみたいな形状で言いえて妙ですが、こちらはどちらかと言えば、「ハーフサドル」以上に若々しさが強調されますね。日本を代表するこのローファーも、登場以来このディテールを守り通していますし、「ローファーはこうじゃなくっちゃ!」という根強いファンが多いディテールです。

 フルサドル
サドルの端がソールまで伸びた「フルサドル」。ちょっと上品で大人っぽい感じの印象になります。


 ビーフロール
こちらはサドルの端が糸で縛りあげられている「ビーフロール」。タコ糸をぐるぐる巻きにしてオーブンで焼いた牛肉の塊、確かに想像できますよね!




次のページはイギリスとフランスのローファーをご紹介! アメリカのローファーとの違いは、はてさて何だろう? 
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飯野 高広

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