靴関連情報

更新日:2006年09月12日

イギリスの職人にきく、靴を誂える醍醐味

再開第一弾は、4月に来日していた誂え靴職人、ジェイソン・エイムズベリー氏へのインタヴューです。誂えの靴には、靴作りや靴選びの基本がぎっしり詰まっているからこそ、価格以上の満足感を与えてくれるのです。

イギリスの靴職人、ジェイソン氏とは?

ジェイソンさん
長身で紅茶が大好きなジェイソンさん。若葉色のスーツが似合う、典型的なイングリッシュマンです。
メンズスタイルの流行がどのような方向にあっても、分別のある男性に常に人気が高い、イギリスの靴。頑丈な作り、落ち着いたスタイルなど、その理由はいくつでも挙げられます。皆さんの中にも「スーツはクラシコイタリア派だけど、靴はイギリス製!」という方、結構いらっしゃるでしょう。

そんな中、既製品と同様に注目したいのがイギリスの誂え靴です。オーダーメイドはある種の到達点でしょうが、安物使い捨てが大勢の昨今、これを頼めるお店や職人はイギリス本国でもごく僅かになりました。今回紹介するジェイソン・エイムズベリー(Jason AMESBURY)氏は、その言わば貴重な存在の一人です。王室御用達の誂え靴店ジョン・ロブ(JOHN LOBB)から1995年に独立した彼は、まだ40代半ば。言わば職人として脂の乗りだした彼から、色々と話を伺ってみました。



得意なのは、普遍性のある靴

飯野(以下ガイド):
どのようなお客様が多いのですか?

ジェイソン氏(以下J氏):
弁護士、大学教授や大会社の重役など、地位や名声があり高収入の方が多いのは事実です。ただ、彼らもステータスシンボルとして靴を誂えるのではないようです。既製靴に対し、フィット感やスタイルなど何かしらの不満があって来られる訳です。足のトラブルを緩和や、目立たなくする目的で誂える方もいらっしゃいます。

ガイド:
これならお任せというスタイルの靴はありますか?

J氏:
キャップトウ(ストレートチップ)などのようなイギリスのクラッシックなものが、一番安心して創れますね。あと、ブーツの類も創るのが大好きです。

スタンダードなキャップトウ
とあるお客様のご注文。何の変哲も無い黒のドレスシューズだからこそ、品質の高さが際立ちます。
ガイド:
注文の手順を簡単に教えてください。

J氏:
私はイギリス人なのでまずは紅茶でも飲みながら(笑)、今履いている靴の不満とか、欲しいのはどんな場に履きたい靴かとか、お客様のお話を伺います。その際適宜アドバイスも行って靴のスタイルを決めた上で、甲革の素材や他のディテールを選んでゆきます。

ガイド:
そして足の採寸ですね。

J氏:
そうです。計測値以外にも、足の症状に付いてもチェックします。ある部分が出ているとか痛みを覚えるとか……。ここまでに大体1時間から1時間半くらい掛けますよ。


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飯野 高広

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