オフィスで出来る腰痛解消ストレッチ!
オフィスで出来る、簡単腰痛解消ストレッチで痛い腰の悩みを解決
<目次>
なぜ腰痛になるのか?
立位の腰にかかっている負荷を1とすると、座っている時は1.4倍、中腰の時は1.5倍の負荷が腰にかかっています |
普通に立っている状態で腰にかかるストレスを1倍とします。腰を曲げて中腰の姿勢では1.5倍、イスに座っている姿勢では1.4倍のストレスが腰にかかっています。3時間じっと座って仕事をしていたとすると、3時間近く中腰でいたのと変わらないぐらい、腰にストレスがかかっているのです。
普段、腰にどれくらいのストレスがかかっているのか分かると、人が腰痛になりやすいのも納得頂けると思います。次に痛みを感じる理由を考えてみましょう。
腰痛の原因は筋肉へのダメージ
【腰痛時のトリガーポイント1】 赤の部分がトリガーポイント、薄い赤の部分が慢性的な痛みや重さを感じる場所です。お尻と腿裏がトリガーポイント(痛みがある血行が悪くなっている場所)なのがわかります |
そのダメージを受けた筋肉は、その部位の血液の循環が低下し、老排物が溜まってしまいます。その部位は血液不全(=血行が悪い状態)が起きているため、細胞が必要とする酸素が供給されず、一種の酸欠状態になり、細胞は活性化されなくなります。
この酸欠になった部位には、筋肉内に硬いしこりのような部分(緊張帯)ができます。腰周りはストレスを受けやすい部位なので、この緊張帯が起こりやすくなっているのです。
【腰痛時のトリガーポイント2】 腰骨の横がトリガーポイント、その周りに鈍い痛みが現れます。これらのトリガーポイント周りの筋肉の血行を改善することで、痛みが解消されます |
肩こりの時に起こる、後頭部からこめかみ、目の周囲に現れる頭痛も、肩の筋肉(僧帽筋)のトリガーポイントの関連痛であると言われています。痛みをなくするには、何らかの方法で、トリガーポイント周りの血行を改善すれば良いのです。
(※これは、一般的な腰痛の場合です。腰痛はヘルニアなどの脊柱が変形している場合もあるので、まず障害がないか医師による診断を必ず受けてください。)
腰痛解消ストレッチで血行改善
腰周りの血行をよくするには、トリガーポイント周りのマッサージ、ストレッチ、整体、針治療、電気治療、入浴などが効果的です。また、有酸素運動をして全身の血行を促進することで、その部位の痛みが解消されるケースもあります。ただ一番手軽なのは、いつでも、どこでも、道具いらずで行える、トリガーポイント周りのストレッチでしょう。
オフィスのチェアに座ったままできる腰痛解消ストレッチ
ストレッチを行う前に次の4つに注意してください。1.伸ばしている部位に痛みを感じたらそこで止めてください。呼吸を続け、無理に伸ばそうとしないようにしましょう。
2.ストレッチをしても筋肉が伸びている感じがなければフォームを再確認しましょう。
3.1つのポーズを30秒ずつ行ってください。
4.時間がある方は2~3セットまとめて行うとより効果的です。
では早速、ストレッチを始めましょう。
腰痛解消ストレッチ1:ハムストリングスのストレッチ
膝を伸ばして、両手を腿に沿わせながら上体を倒しましょう |
2.伸ばした側の足に両手を沿わせて、ゆっくりと上体を前に倒します。
3.腿裏の伸びを感じたら痛みを感じる直前の位置で30秒止めましょう。
※反対側の足も同様にストレッチします。
腰痛解消ストレッチ2:臀部のストレッチ
膝の上に踵をのせ、上体を前に倒しましょう |
1.イスに浅く座り片膝の上に反対側の踵をのせます。
2.床についている側の足の膝裏を両手でつかみます。
3.両手で上体を前に引きつけましょう。お尻が伸びているのを感じたら30秒止めてください。
※反対側の臀部も同様にストレッチします。
腰痛解消ストレッチ3:腰部のストレッチ
体を捻り、手で足をおさえてから、さらに捻りましょう |
2.左手で右腿の外側をつかみます。
3.この状態で体をさらに右に捻りましょう。この時に、足が内側に入らないように注意してください。
左側の腰周りの伸びを感じたら30秒止めてください。
※反対側の腰も同様にストレッチします。
3つのストレッチだけですが、腰痛の原因となっているトリガーポイント周辺の筋肉をしっかりと伸ばすことができます。座ったままでも、3分あれば十分にストレッチできるので、皆さんも是非試してみてください。
【関連記事】