伊豆・旨いとろろ飯で一味違うツーリング(2ページ目)

麦めし、蕎麦にとろろをからめて

このお店の一番のお薦めは「とろろ飯セット（税込1575円）」です。だし汁で溶いたさらさらのとろろ汁を麦飯にかけていただきます。米と麦の粒に絡んだとろろが風味満点の味です。


この自然薯とろろ、石の上でさえなければどこでも成長すると言われるほど生命力が強く、結核に効くとも言われていたほどの滋養の塊です。30年ほど前までは伊豆のどこでも見られたものでしたが、道路ができた関係などもあって、今では山の高いところにしか見当たらないようです。しかも山で1.5メートルほどに成長するまでに7～8年かかるという、とても貴重な食材です。

とろろ以外にも自家製のニンジンやコンニャク、煮物に漬物、味噌汁など、地元の風味を生かした滋味あふれるおかずがずらりと並び、気をつけないと満腹で動けなくなってしまうほど。ボリュームがありすぎて……という方には、冷たい蕎麦にとろろ汁をかける「つけとろセット（税込1150円）」もさっぱりしてお薦めです。他にも温かいとろろ蕎麦や、とろろを使わない普通の蕎麦などもあります。

帰路は県道18号線を抜けて西伊豆を通って

西伊豆の海岸線。海沿いを走る爽快感を満喫できるコースです

食べ過ぎた後の食休みに寛いでいると、瞬く間に時間が過ぎます。うっかりしていると帰り時間をオーバーしてしまいますので、重い腰をあげて出発しましょう。帰りは西伊豆を通って帰るルートへ。冷川ICで伊豆スカイラインを下ります。

県道12号を西進し、左折して県道59号へ入ります。そこからはわさび田を見ながら、あるいは林道の風情を楽しみながら走るルートで、これは暑い時期には涼やかなお勧めルートです。これで湯ヶ島まで抜けることができます。達磨山、戸田峠を越えて海沿いへ進むルートがお勧めです。少し狭い曲がりくねった道が続きますが、リスキーにならない大人のアベレージで走れば、山の空気、海辺の輝きを楽しめることと思います。また、かつて林道だったような、木立の中を抜ける道路も西伊豆をゆったりと楽しむポイント。暑さを避けてゆっくり走れば、心落ち着く、気持ちいいツーリングを楽しめるのではないでしょうか。





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