新型フォレスターに欲しい個性(2ページ目)

大人4人＋人数分の荷物も容易に飲み込む

やや直立気味のインパネもあり、サイズアップ率ほど開放感を抱かなかった。スイッチ類は整理されており、純正ナビも使いやすい。しかし、中途半端な木目調の使い方にはギモンを感じる

前後席とも乗降しやすい室内は先代よりもカップル、タンブルディスタンスとも明らかに向上しており、窮屈さはない。視界も従来型より高くなっており、サイズアップはしたが確かに現状のライバルに比べても取り回しは悪くない。

170cmの私でドラポジを取ると後席の膝前にはコブシがタテに2つ強、頭上にはタテに1つと手のひら1枚くらいのスペースがある。つま先も前席の下に入るし、フロアも凹凸が少なく足も置きやすい。後席シートは6:4の分割可倒式でリクライニングも少しだがする。シートサイズは日本車の同クラスでは標準的。欧州基準の日産デュアリスほどの立派さはないが、ほぼ肩までバックレストがカバー。クッションの厚みもまずまずだ。先代より着実にくつろげる空間になっている。

ワンタッチで倒せる後席バックレスト

大人3人掛けだと中央席は短時間向きだが、2人掛けならアームレスト、シートを反転させて使うカップホルダーもあり快適だろう

先代までの大半のユーザーは大きな荷物が積めないというのが不満だったのではないだろうか。めったに4、5人も乗らないなら別だが、大人4人でスキー＆スノーボードに行ったり、自転車を積んでドライブに出かけたり、というのはスペース的に苦手だったのは確かだ。荷室奥行きは変わらないものの、最大幅は221mm、高さも15mmアップ。開口部の高さも53mm高くなったため、大きな荷物も出し入れしやすい。それでいて荷室のフロア地上高は5mmアップにとどめられている。あまり地面から荷室床が高いと乗せ降ろしがしんどいが、その心配は少ない。さらに「XS」と「XT」には後席をワンタッチでバタンと倒せるレバーを用意する。助手席を寝かせれば長尺物の積載も、イザとなればタテに2人の仮眠もできるかもしれない。

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