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新型マーチは“タイした”クルマなのか?(2ページ目)

何かと話題になっているタイ工場製の新型マーチに試乗したので早速レポートしてみたい。ちなみに3タイプのグレード全て、エンジンとCVTの変速機、サスペンションは全て同じ。どのグレードも乗り味は同じだ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

「なんだこりゃ!」なタイ製タイヤ

マーチ
完成度の高いアイドルストップ機能を備える(12S以外)。信号待ちの多いところでは、燃費に大きく貢献する

また最廉価グレード以外に標準装備されているアイドルストップ機能も完成度高い。エンジンの掛け止めなど、凝った直噴システムを採用しているマツダの「i-stop」よりスムース。始動時のセルモーター音や振動は気にならないレベル。信号待ちの多い街中で大きな武器になってくれるハズ。

驚いたのはタイ製タイヤ(試乗車はTOYOファルケンブランド)から出る騒音。40km/hくらいから明確に気になり始め、80km/hにもなると相当賑やか。空気がパンパンに入って居るのかと思ったほど。最近の静かな日本車に慣れていると「なんだこりゃ!」と感じるかもしれません。

マーチ
ワイドな視界で運転もし易い。メーター内のディスプレイには、タイヤの向きなども表示されるので、駐車が苦手な人にも安心だ

また、低い速度域だと乗り心地硬く、シートの座面も体重81kgのガイドですら硬い。軽い女性だと一段とハードなイメージを受けるかもしれません。逆に高速域になってくると案外シャッキリした乗り心地なので好感持てますけど……。女性ユーザーの評価が楽しみだったりして。

そうそう。室内で気になったのは、大きく飛び出したドアノブ。あれだけ出っ張っていると、何かの拍子にドアを開けてしまうかもしれない。安全確保のためにも、可及的速やかにドアノブを改良したらいいと思う。といったことをチェックしながらディーラー試乗してしてみたらいかが?
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