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低燃費タイヤは“得”するのか?(2ページ目)

今やエコの時代。優れたグリップ性能より、燃費の良いスマートなタイヤのニーズが高い。しかし、低燃費タイヤを買うにしてもコストは生じる。果たして、“得”なのか? 実際に乗り比べてみました。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

見逃せない格安輸入タイヤ

テキスト
エコカー減税からも伺えるように、近年のエコに対する関心は非常に高い。そんな中、具体的にどれくらい燃費が改善するのかをうたっているタイヤメーカーも出現。果たしてその実はいかに?

逆に考えれば、『C』クラスの転がり抵抗係数を持つ普通のタイヤから『A』評価の低燃費タイヤに替えれば、間違いなく燃費が良くなるということです。

以前、スバル・エクシーガで標準タイヤと「燃費4%改善」をセールスポイントにしているヨコハマタイヤ『アースワン』の実用燃費を計測してみた。結果、メーカーの主張に限りなく近い平均4%の改善となりました。

ちなみに標準タイヤは平均15.22km/L。同じ条件でアースワンを試してみたら、平均15.85km/L。タイヤ寿命を6万kmとすれば、その間で2万1200円(タイヤ2本分)のガソリン代を浮かすことが可能。

最近、アジア地域からの格安輸入タイヤが急増中である。なるほど国産タイヤ1本分の予算で2本買えてしまうくらい安価。されど今のところエコ性能をアピールしている輸入タイヤは無い。したがって走行抵抗係数からすれば、Cランク以下だと思う。安価ながら燃費悪いと言うことです。

もちろん安価なタイヤもエコ性能を追求してくるかもしれないが、同時にウエット性能を確保しようとすると技術的に難しい。前述の通り両立は技術的に難しいのだ。といったことを考えると、燃費や安全性まで考えれば高価に感じる国産タイヤも案外リーズナブルだったりする。

(国産タイヤ4本-ガソリン代)=格安タイヤ4本分という計算。私なら走行抵抗係数『A』でいながらウエットグリップ性能『b』ランク以上を考えます。新車を買うときも標準で低燃費タイヤを履いているようなモデルなら燃費が良いという証明。購入時の目安にしたらいいと思う。
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