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低燃費タイヤは“得”するのか?

今やエコの時代。優れたグリップ性能より、燃費の良いスマートなタイヤのニーズが高い。しかし、低燃費タイヤを買うにしてもコストは生じる。果たして、“得”なのか? 実際に乗り比べてみました。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

燃費は、明らかに変わる

テキスト
タイヤは、唯一、地面と接している部分。十分な安全性が必須となり、また、燃費への影響も大きいと考えられる

一昔前まで「良いタイヤ」と言えば、優れたグリップ力を持つスポーティなブランドを意味した。しかし今やエコの時代。優れたグリップ性能より、燃費の良いスマートなタイヤのニーズが高い。そのあたりの流れを読んだJATMA(日本自動車タイヤ協会)は、新しい指針を打ち出してきた。

内容を見ると『転がり抵抗係数』と『ウェットグリップ性能』の二つを表示する、というもの。転がり抵抗係数だけ表示すると、極端な話、電車のような「鉄の輪」が最も良い数値になってしまう。低燃費タイヤの難しさは、転がり抵抗を減らしながらウエット性能をキープすることなのだ。

タイヤの転がり抵抗係数で燃費なんか変わってくるのか?と疑問に思う人も少なくないだろう。実際にテストしてみると相当違います。空気の少ない自転車のタイヤと、パンパンに充填したタイヤの差をイメージしていただければいい。低転がりタイヤに履き替えると、明らかに燃費が変わるほど。

極端なケースながら、プリウスのタイヤを転がり抵抗の大きいスタッドレスタイヤに交換したら、それだけで10%前後落ちてしまう(22km/L走るとすれば20km/Lになる)。スタッドレスタイヤでなく、普通の銘柄の夏用タイヤに替えても5%近くダウンするから驚く。
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