SUBARU(スバル)/レガシィ

ウルトラスムーズなボクサー6をMTで楽しむ快楽! レガシィTW3.0RspecB(2ページ目)

走りだけをとれば「BMWに届いた」というレベルにこそ達していないものの、レガシィにはアウディやBMWの背中がハッキリ見えていると思う。日本車の6速ミッションの中じゃベストです。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

 8月下旬、3.0Rのヨーロッパ仕様にアウトバーンで試乗した。速い流れに乗るべく流入車線で各ギアを7千回転から始まるレッドゾーンまで引っ張ると、いやぁ楽しい楽しい。絶対的な動力性能だって文句無し。ドイツでは車検証に最高速が明記されている。6気筒のB4だと243km! アップダウンあるアウトバーンなら250km届くことさえ珍しくないと思う。ただBMWやアウディの高性能モデルと勝負し、打ち負かそうとするなら、もっとパワー欲しい感じ。いや、パワーというよりトルクか。120kmくらいから6速ギアのままアクセル踏んでもグイグイ加速するようになれば、と思う。220km程度の巡航ならストレスを感じず。
 足回りはGTのスペックBにあたる18インチタイヤ装着モデルよりホンの少しマイルドな程度と言う。硬いかな、と予想していたら、やっぱり当たりがゴツゴツしている。スバルの実験担当者によれば「B4はあえて硬い感じを狙いました」。興味深いことに若干減衰力の低いダンパーを採用しているツーリングワゴンボディは、ロングツーリングでも疲れない快適さを持つ。18インチタイヤはタイヤのサイドウォールを若干ソフトにし、いわゆる「タイヤの縦バネ」(サイドウォールで細かい振動を吸収する)を積極的に使うようにしたのだが、良い選択だったと思う。走り出すと「BMWに届いた」というレベルにこそ達していないものの、背中はハッキリ見えるところまできた。日本車の6速ミッションの中じゃベストに仕上がっていると評価しておく。
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