株・株式投資/株式投資の基礎用語

「監理ポスト」「整理ポスト」っていったい何?

株の世界には、普段耳にしないような言葉があって、たとえば、「監理ポスト」「整理ポスト」もその一例。何かニュースが出ると話題になることもあるのですが、これらはいったいどのようなものなのでしょうか?

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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「監理ポスト」「整理ポスト」とは?

株取引をしている中ではいろいろな言葉が出てくるのですが、実はあまりよくわならない……ということがけっこう多いようです。たとえば、「監理ポスト」「整理ポスト」という言葉。わかりそうでわからない。そんな印象を受けてしまうこれらの言葉は、いったい何を指すのでしょうか?

上場廃止になれば自由に売買できない

「監理ポスト」「整理ポスト」の説明の前に、まずは、株式市場に上場できるのは、証券取引所が定めた上場基準を満たした企業に限られているということをしっかり確認しておきましょう。

しかし、いったん上場を果たしても、上場廃止基準に該当すれば、上場は取り消しになります。上場が廃止になれば、当然ですが投資家が思うように売買することは難しくなります。

上場廃止基準に関しては、東証やジャスダック、マザーズの基準を参照してください。

もし、株を買った会社が上場廃止になれば困るのは株主です。株式市場で自由に売買できなくなるだけでなく、「いつかまた株価が復活して損を帳消しにできるのでは」というわずかな期待もかき消されてしまうからです。

まずは「監理ポスト」に割り当てられる

いきなり上場廃止!とはならずに、まずは監理ポストへ。
上場廃止基準には、売上高や株主数などさまざまなルールがあります。それに触れると上場廃止になるのですが、かといっていきなり「今日から上場廃止です!」とはなりません。

まずは、監理ポストに割り当てられます。「監理ポスト」とは、上場廃止基準に該当するおそれがある場合に、その事実を投資家に周知させるために設けられているものです。

「監理ポスト」の割り当て期間は、上場廃止基準に該当しないことが明確になったとき、もしくは上場廃止基準に該当するという判断が正式に下ったときとなっています。

上場廃止基準に該当しないことが明確になれば晴れて通常の取引に戻ることができますが、上場廃止基準に該当するという判断が正式に下れば、今度は「整理ポスト」に移されます。

次ページでは、整理ポストについて見てみましょう!
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