格闘ゲームの未来は温故知新で切り開かれる?
スマブラXもパンチやキックで攻撃して戦う、対戦格闘であるといえます。非常に簡単な操作で幅広い層が遊ぶことができます |
格闘ゲームというジャンルは、現在では残念ながらかなり下火になっています。スト2、あるいはバーチャファイターが作り上げた格闘ゲームのスタイルは、時代が進むにつれ、より複雑に奥深いものへと進化する一方、初心者ではとてもついていけない操作形態になり、一部のコアユーザーのみの市場になっているのが現状です。
そんな中で、爆発的に売れている格闘ゲームもあります。それは、Wiiの大乱闘スマッシュブラザーズX(以下スマブラX)です。スマブラXが格闘ゲームというと、違和感がある人も多いかもしれませんね。しかし、ガイドにはスマッシュブラザーズシリーズは複雑化した格闘ゲームを誰でも遊べるアクションゲーム寄りに昇華させた対戦ツールのように思えます。
スマッシュブラザーズの持つ、相手を画面外へはじき出すことで勝利し、アイテムなどで色んなハプニングが起こる、格闘ゲームでありながら毛色の違うゲーム性、何かに似ていませんか? そう、一番最初にご紹介したアーバンチャンピオンですね。複雑な操作を必要とせず、しかしプレイには起伏がある対戦ツールというゲームは任天堂が古くから持ち続けていた方向性の1つと言えるでしょう。そして、任天堂がその姿勢を失わずに世に出し続けた流れの中で、スマッシュブラザーズのようなゲームも生まれたように思います。
この夏稼動予定のスト4も、原点回帰を謳って、かつてのようなシンプルなゲーム性を目指すと言われています。まさしく温故知新の精神で、古きゲームのよさをたずね、また新しいゲームが生まれていくのかもしれません。
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