XboxLiveは敷居が高い?
カプコンから発売されたロストプラネットのように、Xboxにはオンラインに繋いでこそ真価を発揮するゲームがたくさんあります |
しかし、実は質の高いサービスであるというだけでは、簡単に普及しないのです。まず日本では、オンラインゲームが海外ほど盛んではないということがひとつあります。また、オンラインのサービスにプリペイドカードやクレジットカードを使ってお金を払うこと自体に抵抗感がある人もたくさんいます。
いくら質の高いサービスを展開しても、利用してもらわなければ意味がありませんし、オンラインに繋ぐこと自体が難しそうだという印象を与えてしまったとしたら、それはむしろ逆効果にさえなりかねません。
ですから、どうやったら気軽にゲームをオンラインに繋いでもらえるか。その為にはどういうプロモーションをしたらいいか、どういう段階を踏んでユーザーを誘導したらいいかを考える必要があります。つまりここでもまたエリアマーケティングとローカライズの問題がでてくるわけですね。
この点に関しては、WiiやDSでオンラインサービスを展開する任天堂も、CM等の大々的なプロモーションの他に、全国にDSからオンラインに繋げることのできるWiFiステーションを1000箇所以上も設置したり、運営を販促費でまかなうことでゲームコンテンツ販売以外のオンラインサービスを全て無料で行うなど、実に様々な工夫を凝らして取り組んでいます。
XboxLiveはユーザーにとってとても利便性の高いサービスであるだけに、とてももったいないですよね。任天堂に負けずに、日本のユーザーに受け入れてもらう為に、如何にして敷居を下げるかという部分をより強化して欲しい所です。
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問題山積みは可能性の裏返し
まだまだ、全てをやりつくしての結果ではないですから、シェアを伸ばす余地はたくさんあります |
日本のゲームユーザーでわざわざこの2つの違いを細かく比べて検討してくれるのは相当にコアなゲーマーのように感じます。実際私も、普段からそれなりにゲームをやるような知人にでさえ、どっちがどう違うのかという質問を受けたことが何度もあります。現状として分かりにくければ、当然何らかの方法で分かりやすくする必要があるはずですよね。
挙げればきりが無いくらい問題は山積みです。しかし、それは裏返せば、まだまだできることがあるということです。手詰まりなんてまだまだ先で、いくらでも打つ手はあるんです。今現在Xbox360を気に入って買ってくれたユーザーの為にも、やらなくてはいけないことをひとつひとつ丁寧にこなしていって、少しずつでもマーケットを拡大していって欲しいですね。
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