プレゼンテーション/効果的なプレゼンテーション

あがり症への対策を考える

「自分はあがり症で困っている」そういう人は、結構多いもの。すごく困りますよね。同じ経験を持つガイドが自分のあがり症への考え方をお伝えします。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

緊張の一瞬
「もうすぐプレゼン…」そう思うと緊張で頭を抱えたくなってしまいますね。
色んな企業さんで研修をやるなかで、よく質問します。

「このなかで、自分は人前で話すときにあがってしまうという方はどれくらいいますか?」

そう尋ねると、7~9割くらいの方が手を挙げます。非常に多くの方が、あがりへの対処方法で困っているのですね。実際に、対面で相談されることも多いです。人前で緊張してしまって、うまく話せない。どうしたら良いでしょうかと。

今日はそうした多くの人の悩みに対する私の考え方をお伝えしたいと思います。

実は私もあがり症で困っていました

実は、ガイドである野村もはじめはそうでした。

学生のころは、人前で話すのがすごく苦手で、本当は塾の講師をしたいとも思ったのに、大勢の前で話すのがムリだと感じて断念していました。とても人前で話すなんて出来ないと思っていました。

それが今は、企業研修の講師としてプレゼンの方法を教えているのだから、不思議な話です。自分がそういう変化をしていったなかで、大きな転機はあるメッセージを受け取ったことでした。

あがることは悪いことではないのです

そのメッセージとはこれです。

「あがることはよいことである」

ここだけを聞くとギョっとするかもしれません。あがることの何がよいのかと? 私が聞いたとおり、少し詳しくお話しします。これは自分が聞き手の立場に立ったときを考えれば、スンナリと理解できることです。もしあなたの前で話している人が緊張している様子だとしたら、それを見てどのように感じますか?

「何を俺の前であがっとるねん!」と怒りたくなるでしょうか?

きっと、そんなことはないと思います。どちらかというと「がんばろうとしているんだな…」と好意的に受け止める人が大半ではないでしょうか?

それどころか「僕はあなたの前で話していますが、ほんの少しも緊張なんてしていませんよ」と言われたら、自分があまり大切にされていないような気がして、寂しくすらありませんか?


次のページでは、もう少し詳細をご説明。
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