ストップ安、信用取引、株式市場は大荒れ
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| 取引所ではストップ安、ストップ高で1日の値幅を制限 |
・株式市場では、ライブドアをはじめ傘下におさめた上場企業にも売り注文が殺到し、軒並みストップ安となった
【ストップ安とは？】
証券取引所では、1日の値動きの幅が大きくなりすぎないように、制限値幅を設けている。前日の終値などを基準にして、価格の水準に応じた一定の値幅が決まっており、それより高くなったり安くなったりすることはない。その制限された値段まで株価が下がることを「ストップ安」としい、そこまで株価が上がることを「ストップ高」という。
1月16日深夜の家宅捜索を受けて、17日のライブドアの株価は596円となりましたが、16日の終値696円に対して100円の制限値幅いっぱいまで下げた「ストップ安」となりました。翌18日は100円の制限値幅いっぱいのストップ安水準496円まで下げ、売り注文が多すぎて値がつかない「売り気配」のまま取引が成立しませんでした。19日は制限値幅が80円となり416円のストップ安まで下げました。
このように、前日が1,000円未満500円以上の制限値幅は100円、前日が500円未満200円以上の制限値幅は80円、前日が200円未満100円以上の制限値幅は50円・・・というように、その株価水準に応じた制限値幅を取引所が設けています。
・マネックス証券が、17日午前の取引終了後、ライブドアを含めた関連会社5銘柄を信用取引の担保から事実上はずすと発表
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| 突然の措置に、ネットトレーダーはビックリ！ |
【信用取引とは？】
顧客と証券会社との間で、お金または株券を貸し借りして、株式取引を行うこと。お金を借りて株式を買ったら信用買い、株券を借りて株式を売ったら信用売り、となるが、借りたお金や株券は、当然返さなければならない。お金を返すためには、買った株券を売ってお金にするか、他のお金を用立てて返す（この場合は信用買いした株券は自分のものになる）。株券を返すためには、売った株券と同じ銘柄をを買い戻すか、他から調達してきて返す。
その信用取引が、今回どういった形で株式市場に影響を与えたかというと、次のとおりです。
この貸し借りをするには、顧客は証券会社に担保を差し入れる必要があり、その担保として、ライブドアなど関連会社の株券を担保としている顧客は、担保価値をゼロとみなす、としたのがマネックス証券の措置です。すると、該当する株券を担保にして信用取引をしていた顧客は、他の株券や現金を新たに担保として証券会社に提供するか、または貸し借りを止める、つまり信用取引をすぐさま止めて借りたお金か株券を返すことになります。
この措置のおかげで、ライブドアなどの代わりの担保を用立てするための資金作りや、信用取引を止めるために信用買いで買っていた株式を売る投資家が出てきます。すると、そのための新たな売り注文が株式市場に出てくるため、相場を押し下げる要因となってしまいます。
ここまでが、1月16日の家宅捜索の容疑内容やその後の株式市場での出来事です。ここまでの報道の中で出てきた証券用語のうち、「よくわからない」という質問を頂く言葉を取り上げました。この後、捜査は進み、1月23日の堀江容疑者の逮捕へつながるわけなのですが、その後に出てくる粉飾決算、監理ポストなどの用語については、また次回の記事で解説することとします。
【関連サイト】
ライブドア？フジテレビ？結局どうなったの？ 誰が得した？ニッポン放送問題
会社と一緒にビッグになれるかも？増資とは？（２） 良い増資、悪い増資
「証券取引法（All About「マネー用語集」）
【関連リンク】
ライブドアといえば（All About「ライブドアといえば」リンク集）
「勝ち組や注目企業の戦略・株価・ポリシー（経営戦略・企業価値）」
