資格・検定/資格アーカイブ

小泉内閣が生んだ資格制度の大改革 規制緩和が資格を変える(2ページ目)

ややトーンダウン気味の小泉内閣「産業構造改革」も、資格の世界には大きな影響をもたらしています。「規制緩和」が人気国家資格にもたらした変化を、しっかり把握しておきましょう。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

人気の「国家資格」 規制緩和でこれだけ変わった!


規制緩和で資格が変わる
人気の「国家資格」がこれだけ変わった!
●税理士
・財務訴訟における出廷陳述権を獲得
・地方自治体の外部監査人権を獲得
→業務範囲拡大!

●行政書士
・認可申請書の提出手続き代理権を獲得
・代理人名義での契約所作成権を獲得
・ADR(裁判外紛争処理手続き)参入を狙う
→業務範囲拡大!

●弁理士
・特許裁判における訴訟代理権を獲得(一定の研修と試験が条件。弁護士との共同受任)
・特許権、産業財産権、著作権の売買契約やライセンス契約の際の代理権を獲得
→業務範囲拡大!

◆「弁理士」ここにも注目◆
特許、著作権など今注目の「知的財産権」に関わる仕事にも関わらず、資格ホルダーは不足気味。取得すれば確実に需要が期待できる要注目資格。
上級シスアドなどの有資格者には試験科目の免除もあり。

●司法書士
・簡易裁判における訴訟代理権を獲得(従来は弁護士のみ)
→業務範囲拡大!

●社会保険労務士
・労使間紛争のADR(裁判外紛争処理手続き)を獲得
・2003年より社会保険労務士法人設立が可能になった
→業務範囲拡大!

◆「社会保険労務士」ここにも注目◆
年金問題などで需要増大中だが、それに比例して受験者、合格者も増加。その他の資格・キャリアと組み合わせて、いかに競争力をつけるかが成功のカギ!

●弁護士(司法試験)
・2004年に法科大学院が開設
・2006年より法科大学院修了者向けの新試験(短答式・論文式のみ)開始予定
・2011年以降、法科大学院修了者以外でも新試験が受験できるように、バイパス制度である司法試験予備試験開始予定
→受験しやすくなる!

●公認会計士
・2006年より新試験が実施される予定
・現行の1次、3次試験を廃止、1段階2回試験(短答式・論文式)へ
・受験資格の撤廃
・択一式試験合格者は2年間免除
・論文式試験は科目別合格制へ(2年間の有効期限あり)
・科目免除対象要件の変更(対象者が増加)
→受験しやすくなる!

●不動産鑑定士
・2006年度より新試験が実施される予定
・現行の1次、3次試験を廃止、1段階2回試験(短答式・論文式)へ
・不動産鑑定士補として「実務経験2年以上」の受験資格要件を撤廃
→受験しやすくなる!

◆「不動産鑑定士」ここにも注目◆
不動産の証券化や関連ビジネスのコンサルティングなど活躍の場が拡大中。難関資格だが、それに比例して求人ニーズは高い。


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時代の流れをしっかり把握して、キャリアアップに活かしましょう!

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