新車・中古車購入やローンの借り換えに! 有利なカーローン選びのポイントは

新車や中古車を買うときは、ある程度の頭金を準備して残りはローンで払う、という人も多いはず。今はカーディーラー提携のローン以外の選択肢も増え、より好条件の買い方が見つかる可能性もあります。そこで、カーローンの情報に詳しいガイドの西村さんに、借入先選びの注意点や、自分に合った選び方などをアドバイスしていただきました。

提供:JAバンク

お話をうかがった方

西村 有樹

All About『自動車・バイク保険』ガイド::西村 有樹

1990年より編集・ライターとして出版業界に携わり、多数の出版社の各媒体にて主に企業取材、企業人インタビューを手がける。1999年、金融ビッグバンを機に金融・保険を自身の専門分野として確立。カーローンや自動車保険などに特に詳しく、わかりやすい記事を多数執筆している。

クルマが必要になったら、使い方に合わせた持ち方を検討

JAマイカーローン

子どもと一緒に気軽にお出かけしたい、郊外への引っ越しでクルマが必要になった、自然豊かな場所でキャンプなどを楽しみたい……こうした生活スタイルの変化が、クルマの購入に結びつくケースは多いようです。特にこの数年は、公共交通機関や人混みを避けて移動できるクルマの必要性を感じた人も増えたでしょう。

西村さんは「暮らしの中でクルマを使いたいと思う頻度やタイミングはさまざま。それぞれの使い方に合わせて、クルマを所有するか借りるかなどを決めるといいでしょう」とアドバイスします。

「クルマが主な移動手段になる環境や、自分が好きなときにすぐ乗りたいなど自由度の高さを重視するなら、購入して手元に置く方が便利です。逆に予定に合わせて短時間使えればいい人、税金や駐車場代などの負担を極力避けたい人は、カーシェアリングが向いているかもしれません」(西村さん)

このほか、カスタマイズができない、ペットが乗せられないなどの制約を除けば、自由度の高い使い方ができるサブスクリプションサービスも選択肢の一つだそうです。

なお、注意したいのは、世界的な半導体不足をはじめとする社会情勢の変化などがメーカーの製造工程に影響し、新車の納期が大幅に遅れる事態が続いている点です。

「納期がかなり先になる新車より、今すぐ手に入る中古車を選ぶ人が増えたことで、一時期中古車価格が高騰しました。現金一括が難しければローンの利用も考えないといけませんし、自分に合ったクルマの持ち方、買い方の検討がますます大事になると思います」


30代、40代の約半数がローンで購入。どんな種類がある?

JAマイカーローン

クルマを購入したときの支払方法は、現金一括かローンに大別されますが、20代以下の購入者の63%、30代や40代では46%、50代は38%がカーローンやメーカーによる残価設定型ローンを利用するなど、若い世代ほどローンを選ぶ人は多い傾向です。(※)

また、現在のカーローンには、カーディーラーが提供するディーラーローンに加え、さまざまな金融機関よるカーローンがあり、西村さんは「ディーラーローンと金融機関のローンを比較検討して選ぶ時代になっています」と言います。

「ローンによって金利や使える対象が異なり、契約手続きにも違いが出てきます。しっかり比べて、自分が使いやすいものを選んでください。中古車は販売店が独自のローンを用意している場合のほか、カーローンも金融機関によっては中古車購入に使えるものがあります」(西村さん)

加えて、現在払っているローンの金利が高めなら、より好条件で借り換えができるカーローンを利用することも考えられます。すでにローンを契約している人でも、今どきのカーローンの条件を一度チェックするといいかもしれません。

※出典:『2019年度乗用車市場動向調査』(一般社団法人 日本自動車工業会)購入時期2018-2019年の現保有車支払い方法

金利は重要。でもそれ以外にも大事なローン選びのポイントとは

では、ディーラーローンと金融機関のカーローンにはどんな違いがあるのでしょうか。

「一般的にディーラーは、クルマの購入と同時にローン契約や保険契約の手続きなどがワンストップでできる利便性の高さが強みです。一方で、金融機関のカーローンは、購入者が自分で探して契約する必要があり、面倒に感じる人もいるかもしれません。しかし、金利の面では、ディーラーローンより金融機関のカーローンの方が全体的に低めに設定されている傾向です(西村さん)

金利で選ぶなら、ディーラーローンより多少手間をかけても、金融機関のカーローンを選ぶ方が好条件で資金調達ができそうです。

JAマイカーローン

「金融機関ごとに金利は異なりますし、金利が状況によって変わる変動金利なのか、完済時まで変わらない固定金利なのかによっても違ってきます。こうした金利タイプのメリット、デメリットも踏まえて金利を比べるようにしてください」(西村さん)

たとえクルマの代金が同じでも、ローンの金利が違えば、毎月の返済額や完済時の総返済額は違ってきます。いくら違うのかの目安を知るには、金融機関のホームページで提供されているローン返済シミュレーションのようなサービスが便利です。

例えばJAの「マイカーローン返済シミュレーション」でシミュレーションした結果は以下の通りです。

<借入額200万円を3年間で返済した場合>
(固定金利で毎月返済・元利均等返済、ボーナス併用返済なしで計算)

●金利2%では、毎月の返済額5万7285円、総返済額206万2263円
●金利6%では、毎月の返済額6万843円、総返済額219万378円
※上記は指定した条件から算出した概算値で、実際の借入ではこの結果と異なる場合があります


「ディーラーローンや金融機関のカーローンを選ぶときのポイントとして、金利のほかに、資金の使いみちにも注目してください。ディーラーローンの対象は、基本的に購入する新車の代金、購入時にクルマに付けるオプション品の代金などに限られます。金融機関のカーローンも使いみちは自動車関連費用に限定されるとはいえ、クルマやオプションの代金をはじめ、点検・車検・修理費用、運転免許取得資金などに利用できるものがあります」(西村さん)

このほか金融機関によっては、中古車の購入、車庫建設費用、契約中のディーラーローンやカーローンからの借り換え、残価設定型ローンからの借り換えなどに使えるカーローンも提供しています。

これ以外にも、保証人や担保が必要なのか、ネットでの申込手続きにどこまで対応しているかなどの使い勝手の部分も含め、トータルな観点から自分に合ったカーローンを選ぶことが大切です。


JAマイカーローンは好条件の金利や使いやすさが魅力

さまざまなポイントをもとに自分にとって好条件のローンを選ぶときは、いつも利用している銀行などのほかに、まだ利用していない金融機関も視野に入れた方が選択の幅が広がります。例えばローンシミュレーションで紹介したJAの場合、カーディーラーのローンに比べて好条件の金利で、農業者以外でも気軽に利用できるカーローンを提供しています。


JAマイカーローンの特色>

◎金利

一般的にディーラーローンより低い金利で利用できます(利用には所定の審査が必要です)。JAは地域密着型の金融機関のため、金利も地域の実情にあわせて、各地のJAが個別に提示しています。ホームページで検索すれば、住んでいる地域に適用される金利を確認できます。

金利タイプは変動金利型、固定金利型のどちらでも選べます。


◎使いみち

自動車・バイクの購入資金、購入時の事務手数料、振込手数料、印紙代といった諸費用は、新車でも中古車でも対象になります。タイヤやカーナビなどカー用品の購入資金も対象。さらに、自動車等の点検・車検・修理費用、保険掛金、運転免許取得の資金、車庫建設のための資金として使うこともできます。

また、他社で契約して支払中のカーローンからの借り換えにも使え、借り換えの対象には残価設定型クレジットも含まれています。

「JAマイカーローンは使いみちが非常に幅広く、クルマの購入を多方面から支援してくれる頼もしい存在といえるでしょう。比較的高めに金利が設定されているといわれる残価設定型ローンも借り換え対象になるのは便利ですね」(西村さん)

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◎借入金額/借入期間

担保不要で最大1000万円まで(1万円単位)利用できます。期間は6か月以上、10年以内まで選べます(借り換えの場合は所定の条件が適用されます)。

借入時の年齢は満18歳以上75歳未満(継続して安定した収入がある人)。

新卒内定者は入社月の3か月前から借入申込ができ、入社までは利息のみを払う据置期間に充てることもできます(三菱UFJニコス保証の場合)。

◎担保/保証人

担保は不要、JAが指定する保証機関の保証を利用するため、原則として保証人も不要です。

◎各種の補償

希望により、契約者が亡くなったときなどにローン返済が免除をされる団体信用生命保険、契約者が所定の病気になったときなどにローン返済が免除をされる9大疾病補償保険に加入できます(ローン契約時)。この場合は決められた利率が借入金利に加算されます(融資するJAにより条件は異なります)。

「住宅ローンほど長期ではないにしても、数年続くカーローンの返済中に亡くなったり病気になったりするケースは十分考えられます。そうしたリスクに備えたい方は、JAのような補償にも注目してカーローン選びをするといいでしょう」(西村さん)

JAマイカーローンについて詳しく知りたい >>


JAマイカーローンはインターネットから仮申込OK

JAマイカーローン

JAマイカーローンは、これまでJAとの取引がない人でも、インターネットから24時間365日、仮申込ができます。最寄りの店舗の場所が分からない、忙しくて店舗に行く時間がとれないという人にも便利な仕組みです。

仮申込が済むと、JAで仮審査が行われ、申込時に設定したメールアドレスに「仮審査の結果」「融資金額の上限」「本審査通過後の適用金利(保証料を含む)」などを知らせてくれます。JAは地域密着の金融サービスを目指し、地域ごとに金利を設定していますが、この時点で融資されたときの金利が分かるため、安心して本審査に進めるでしょう。

本審査のための本申込は、住んでいる地域のJA店頭で行います。JAの店舗は全国で6,879店(2021年3月末現在)あり、ホームページの店舗検索で近くの店舗を探すことができます。

インターネットからの仮申込や近くのJA店舗の検索はこちらから >>


「カーローンの契約がWEBで完結する金融機関もありますが、便利な反面、借入金額や借入期間、毎月の返済額などが自分に合っているのか? といった点が不安な人もいると思います。JAのように店頭に行く機会があれば、そこで返済計画の相談もできるので納得して申し込みが可能です。特に初めてクルマを買う、初めてローンを組むといった人には安心できる選択肢ではないでしょうか。
また、JAなら地域ごとの気候特性もよくご存じだと思うので、雪国でスタッドレスタイヤに履き替えるタイミングなど、クルマを上手使うアドバイスにも期待できそうです」(西村さん)

本申込から近くの店頭で対応するのは、JAが互いに助け合う「相互扶助」の精神のもと、「相手の顔が見える金融サービスを」との考えから、一人ひとりを大切にして審査や契約を進めていくためだそう。窓口では申込をするカーローンの商品内容の再確認、本審査以降の流れなどを丁寧に説明してもらえます(借入の際は、JAに出資金の預託が必要となる場合があります)。

こうしたカーローンの他にも、JAは一般の金融機関と同様に、貯金、iDeCo、投資信託、住宅ローンをはじめ、さまざまな金融サービスを提供しています。全国各地に店舗を持つ身近な金融機関として、カーローン以外にも各種の金融サービスの相談をしてみてはいかがでしょうか。

「JAは共済など損害補償にも強く、『暮らしに身近な事業を通じて安心をサポートしてくれる』『利益最優先でなく相互扶助の精神で使いやすいサービスを提供してくれる』といった印象があります。全国に店舗を持ち、コンビニのATMも使えるなど使い勝手も向上しているので、農業者でない人にも便利な金融機関だと思います」(西村さん)

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