痛みを我慢するとどうなる?コロナ禍における痛みとストレスの関係

マスクの着用や外出自粛、テレワークなど、新たな生活様式で生じたストレスに悩まされている人が増えています。さらに、それが頭痛や肩こり痛などの痛みとなって現れる人も少なくありません。ストレスとの上手な向き合い方、また、痛みの対処法について、「ストレス」ガイドの大美賀直子さんと、ロキソニンS内服薬シリーズの研究開発を担っている第一三共ヘルスケアの吉田さんに語っていただきました。

提供:第一三共ヘルスケア株式会社

コロナ禍前後で変化する痛みの状況とは

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大美賀直子さん
メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士等の資格を持ち、カウンセラー、作家、セミナー講師として活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。

大美賀さん(以下敬称略)「コロナ禍においてストレスを感じている人は多いのですが、注目したいのが、“ストレスの質”も変化しているということです。制限の多い生活のなかで、それまでなら気にしなかったような小さなことが見過ごせなくなる。さらに、人と会ったり外出したりして発散ができないため、自分の内側にストレスをどんどんため込んでしまう……。そんな状態が長く続くことで体にも不調が現れやすく、例えばここ1、2年私の周りで頭痛などを訴える人がとても増えています」

吉田さん(以下敬称略)「まさに私もそのタイプです。昨年緊急事態宣言が出てテレワークが始まってから、頭痛に悩まされるようになりました。生活や労働環境の変化に加えて、運動量が激減することにより血流も悪くなっていたのだと思います」

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吉田寛恵さん
研究開発部 研究センター 製剤研究第一グループ。大学院では化学工学専攻。第一三共ヘルスケア入社後、胃腸薬や風邪薬の製剤研究を担当し、2020年からロキソニンS内服薬シリーズの研究開発に携わる。

大美賀ストレスに長くさらされると、心身の緊張が続いて血液の循環も悪くなり、肩や首の痛み、腰痛、頭痛などにつながってしまいます。

さらに、気晴らしができないと意識が痛みにフォーカスしてしまい、一日中そのことばかり考えてしまいがちですよね? 頭が痛みでいっぱいになってしまうと、柔軟な考え方が持てなくなり、ジッと我慢するしかないという気持ちになってしまう。そして、また痛くなるのではという不安がさらなるストレスになり……そんなネガティブスパイラルに陥っている人は多いのではないかと思います」

吉田「そうですね。私も頭痛に悩み始めた頃は、ストレスが増えるばかりでした」

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【調査1】頭痛の原因は新しい生活習慣に関連するものが多いようです。また、頭痛の頻度についても聞いたところ、約4人に1人(24.8%)が「コロナ禍前より増えた」と回答しています。(2021年8月・第一三共ヘルスケア調べ)
※過去1年間に頭痛や生理痛を経験したことがある20~50代

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【調査2】10年前と比べて頭痛の時に鎮痛薬を服用する人は増えたものの、まだまだ横になるだけの人や痛みを我慢している人が多くいます。(2021年8月・第一三共ヘルスケア調べ)
※過去1年間に頭痛や生理痛を経験したことがある20~50代男女

ストレスと痛みの関係性、効率的な対処法とは

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大美賀ストレスからくる痛みを軽減させるためには、まずはストレス自体を緩和するのが近道です。例えば、しっかりと睡眠をとったり規則正しい生活を送ったりすることで、疲れを溜めないようにすると、慢性的な痛みと上手に付き合っていけると思います。

また、一人でストレスを抱え込みがちな人は、メールやSNSだけではなく、顔を見ながらコミュニケーションが取れるツールを使って会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。愚痴でも弱音でも、相手がそこにいるのを感じながら話をして気持ちを受け止めてもらうと、ずいぶんストレスが減りますよ」

吉田「夜ゆっくりと湯船に浸かる習慣をつけるなど、私も自律神経を整える生活を心がけました。ストレッチをしたり、PCやスマホを見る時間を少し減らしたりもしましたね。もちろん、そうしたことをすればすぐに痛みがなくなるというわけではありませんが、痛みを減らす方法はきっとあると思うこと自体が、気持ちを楽にさせてくれました。

あとは、上手に薬に頼るようにしました。仕事柄、薬は適切に使えばちゃんと効果がでることは知っていたので、自分の痛みをどうコントロールすればいいのかを考えながら対処しました」

大美賀「そうですね。薬も有効なサポート資源のひとつです。人によっては、なるべく薬は飲みたくないという考えを持っているかもしれませんが、その我慢は本当に必要なのかどうか、ちょっと考えてみてください。

日本ではなんとなく『耐える』ことを美化する雰囲気があって、我慢できる人は立派で強い人だと思いがちです。例えば頭痛に悩んでいても、それを態度や顔に表さずに意欲的にふるまうのが大人の行動であると、みんなどこかで思っていないでしょうか。でも、実際のところ、痛みをこらえながらではパフォーマンスは上がりませんよね。厳しい練習でスポーツがうまくなるとか、無駄に食べるのを控えて健康を目指すとか、我慢する価値のある行為もありますが、体の痛みに耐えて苦しむことを同列に考える必要はないと思います。自分の人生を豊かに過ごしていくためにも、痛みへの上手な対処法を知っておくことはとても大切ですよね。痛みというストレスに耐えつづけるより、必要に応じて薬を活用しながら楽になる時間を増やしたほうが賢いと思いますよ」

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【調査3】薬剤師を対象とした調査によると、市販の解熱鎮痛薬を使用する人は増えている一方、その使用において生活者の認識が誤っていると感じることは多いようです。誤解のなかで代表的なものとしては「飲み過ぎると効かなくなる」「痛みが強くなってから服用した方が良い」「飲むと眠くなる」などが挙げられます。(2021年10月・第一三共ヘルスケア調べ)
※薬局・ドラッグストアで勤務する20歳以上の薬剤師

頭痛などのつらい痛みに悩む人を笑顔にするには?

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大美賀「ちなみに、吉田さんが研究開発に携わっている『ロキソニンSクイック』は、どのような薬か教えていただいてもいいですか?」

吉田「はい、ロキソニンSクイックを含めてロキソニンS内服薬シリーズは、4つの製品があるのですが、それぞれのコンセプトはユーザーのニーズにお応えしたものになっています。

まず、『ロキソニンS』は一番ベーシックな製品で、突然の頭痛や発熱に備えて常備薬として利用していただきたいものです。『ロキソニンSプラス』は鎮痛薬服用時の胃への負担が気になるといった方の声に応えて、胃にやさしい成分をプラスしたもの。さらに、なんとかしたいつらい頭痛にお悩みの方に手に取ってもらいたいのが、『ロキソニンSプレミアム』。ロキソニンS内服薬シリーズで最も多くの有効成分数となっています。

そして最後が、私が研究開発に携わった『ロキソニンSクイック』。これは、生活者を対象とした調査で、鎮痛薬に速効性を求める声が多かったことから、頭痛や生理痛に少しでも速く効くことを目標に開発が始まった製品です。具体的には、服用後すぐに、錠剤が速く崩れることを目指しました」

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【調査4】多くの人が解熱鎮痛薬に効き目だけでなく、速効性を求めています。また、副作用が少ない、胃へ負担が少ないなど体へのやさしさを重視する人も少なくありません。(2021年1月・第一三共ヘルスケア調べ)

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独自技術「クイックブレイク製法」採用で服用後錠剤がすばやく崩壊します。両面アルミ包装で水分を寄せ付けないので安心して持ち歩けます。

大美賀「開発は順調に進んだのですか?」

吉田「実は、それが一筋縄ではいきませんでした。錠剤を崩壊しやすくすることだけでも難しいのですが、錠剤が崩れやすいということは裏を返せば脆くなるということ。薬が輸送中や保管中に割れてしまってはいけないので、服用後の速やかな崩壊性を持ちながらも、一定の硬さが必要になります。また、錠剤内部へ水の浸透を促進する製剤技術を採用したことで、今度は空気中の湿気を吸ってしまうため、製造中の取り扱いに気をつけなければいけないなど……ひとつの課題をクリアすれば次の課題が現れてくるという感じで、製剤開発にも時間がかかり、試作品の数も50以上に上り、とても苦労しました。

薬そのものができあがった後も、生産ラインの整備やパッケージの工夫など、店頭に並ぶ状態になるまで、気が抜けませんでした。でも、苦労した甲斐あって、ロキソニンS内服薬シリーズ最短の錠剤崩壊時間を実現できた製品となりました」

頭痛・生理痛に0.1秒でも速く!生活者に寄り添う開発力が生んだロキソニンSクイック

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【第1類医薬品】ロキソニンSクイック(頭痛・生理痛)
ロキソニンS内服薬シリーズは、解熱鎮痛成分ロキソプロフェンナトリウム水和物を配合した、速効性とすぐれた効き目が特長です。正しく使うために、薬剤師からの説明を受け、「使用上の注意」をよく読んで使ってください。

大美賀それぞれの製品にユーザーの声に寄り添った明確な特徴があるということは、『なんとなく選ぶ』というわけにはいかなそうですね。人によって、もしくはその時々の症状によって、どの製品を選択すればいいかが変わってくるということですよね」

吉田「そうですね。私たちもなるべく特徴が分かりやすいパッケージにするなど工夫はしているのですが、小さいスペースなので書けることも限られ、パッと見ただけでは判断できないと悩む方もいるかもしれません。

そういう時には、ぜひ薬剤師に相談してみてほしいと思います。薬剤師は薬のプロフェッショナルなので、相談すれば、自分の症状に合った薬の選び方から、飲み方の注意点まで詳しく教えてくれますよ」

大美賀「私もよく薬剤師さんには相談しますね。いつからどんな症状が出ているか、普段はどんな薬を飲んでいるかといったことを伝えて、一緒に薬を選んでもらっています。薬剤師さんに選ぶポイントや効果的な飲み方などを説明してもらうことで安心でき、きちんと効かせることができます。体調が悪いなかせっかく薬局やドラッグストアに行ったのに、なんとなく選んでしまったり、誤った飲み方をしたりして、期待したほどの効果が得られなかったということになるのは避けたいですからね」

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【調査5】薬剤師への質問、相談としてはどのようなものがあるのでしょうか?調査によると、意外と幅広い内容であることが分かります。「こんなこと聞いていいのかな」と躊躇せずに、気軽に聞いてみましょう(2021年10月・第一三共ヘルスケア調べ)
※薬局・ドラッグストアで勤務する20歳以上の薬剤師

吉田「ロキソニンSクイックの特長は、シリーズ共通の、①痛みに速く効くこと②すぐれた鎮痛・解熱・抗炎症作用があること③胃への負担が少ないことの3つに加え、④服用後、錠剤がすばやく崩壊すること⑤胃を守る成分を配合し、胃へのさらなる負担軽減を追求したこと。

『とにかく、この痛みを少しでも早くなんとかしたい!』という方に届いてほしいと思っています。また、シリーズ全体に言えることですが、新型コロナウイルスワクチン接種後に発熱や痛みが起こった際にもご使用いただけます」

大美賀「ストレスなどによる頭痛にジッと耐える必要はありません。さまざまな生活の工夫や自分に合った薬を探すことなど、できることはきっとたくさんあるはずです。ぜひ、快適な生活を取り戻して、充実した毎日を送ってほしいと思います」

吉田「はい!ロキソニンS内服薬シリーズで、痛みで悩む時間をできるだけ少なくして、笑顔で毎日を送っていただけると嬉しいです。これからも痛みで悩む生活者の方々の声を大切にして研究開発に取り組んでいきますので、ぜひご期待ください」

>>第一三共ヘルスケアの研究開発について詳しくはこちら

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ロキソニンSクイック
頭痛・生理痛に、0.1秒でも速く。服用後、錠剤がすばやく崩壊、さらに胃を守る成分を配合。
【第1類医薬品】<効能・効果>●頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛 ●悪寒・発熱時の解熱