ユーザーファーストを徹底!乾燥性敏感肌を考えた「キュレル」の秘密に迫る

発売から20年を迎える、花王の乾燥性敏感肌用スキンケアシリーズ「キュレル」。ロングヒットの裏には乾燥性敏感肌に悩む方々の想いを真摯に受け止め、妥協を許さない製品づくりの苦労がありました。自らも「キュレル」ファンだという、『スキンケア・化粧品』コスメガイドの久保さんが、「キュレル」の開発にあたった現場の想いを聞きました。

提供:花王株式会社

これは今の私のための商品だ!久保さんがキュレルを手に取ったワケ

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All About『スキンケア・化粧品コスメ』ガイド
久保直子

ウェルネスビューティジャーナリスト。各媒体で独自情報を発信、商品開発やイベントプロデュースも。


久保さんがキュレルを使い始めたきっかけは、妊娠中にそれまで感じたことがなかった乾燥や肌荒れを繰り返しがちになってしまったことだそうです。

久保さん(以下敬称略)「顔やからだがカサカサして、肌が敏感になることが多くなったと感じました。ちょうど寒い季節だったこともあって、空気が乾燥しているためかと思い、保湿を心がけるようにしていたのですがなかなかおさまらなくて……」

そんな時にドラッグストアで手にとったのが、「キュレル クリーム」。

久保「パッケージに『乾燥性敏感肌』と書いてあったのを見て、もしかして今の私の状態はこれなのかも、と思いました。実は職業柄、この商品のことは知っていましたし、キュレルのクリームやローションなど一連のシリーズは、セラミドの働きを補うことができるスキンケアであるという知識もありました。でもそれまではどちらかというと自分は油分が多い肌だと思っていたので、あまり意識したことがなかったんですね。

その後、乾燥や肌荒れは治まっていたのですが、年齢を経るとともに再び気になるようになりました。特に冬になると、体はもちろん、手や唇、かかとなどがカサカサするので、今ではお風呂上りにキュレルのクリームやリップクリームをしっかり塗って寝るようにしています」

乾燥性敏感肌に悩む人を救いたい!キュレルの想い

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研究開発部門 スキンケア研究所 グループリーダー 

海津一宏さん

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コンシューマープロダクツ事業部門 キュレル事業部 商品開発 開発リーダー 

小宅由美子さん


実は、久保さんのような肌悩みを持つ人は少なくないと、スキンケア研究所の海津さんは言います。

海津「私たちの肌は、一番上に角層というサランラップ一枚くらいの薄い膜があるのですが、この角層は何層もの角層細胞が細胞間脂質を挟んで重なっている、ミルフィーユのような構造になっています。角層細胞どうしのすき間を満たし、細胞どうしや水分をつなぎとめている細胞間脂質の主成分が、セラミドという保湿成分なのです。セラミドが不足すると、保湿バリア機能が充分に働かないため、乾燥などの外部刺激で肌荒れを起こしやすくなることがあります。久保さんの場合も、なんらかの理由で、セラミド不足になってしまったのかも知れません」

久保「顔のスキンケアについてはかなり気を使っていたのですが、体については正直あまり気にしていませんでした。なので、急にどうして!?ってちょっと慌ててしまったんです」

海津「セラミドが減少してしまう原因はいろいろありますが、日常生活のなかでセラミドを減らす原因のひとつに洗いすぎがあります。特に、荒れた状態の肌からは天然の保湿成分が流れ出やすくなります。そしてその状態が長く続くと、いろんな刺激を感じやすくなってしまうのです。まずは外側からの保湿を心がけること。その際、できれば低刺激性のものを使うのがおすすめです。そして、洗顔や入浴の際には肌の保湿成分のセラミドなどを流してしまわないように、なるべくやさしく、そっと洗うようにしてください」

67にまで増えたアイテム。保湿への強いこだわりが人気の秘密

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キュレルシリーズは、99年に発売した5つの商品を皮切りに、化粧水や乳液、フェイスクリームや、ヘアケアシリーズ、UV、ベースメイク、エイジングケアなど、多くの商品を展開しています。

久保「もともとの開発のきっかけは何だったのですか?」

海津「キュレルシリーズの発売は99年ですが、セラミド研究につながる皮膚の研究を始めたのはそれより20年ほど前からです。当時、手荒れに悩んでいる主婦の方が多く、その原因を解明すべく、皮膚の研究を進めました。この研究から、バリア機能に関わりをもち、保湿にも大きな役割を果たしているセラミドに注目。その後、皮膚科学と製剤研究の両面から研究を続け、ようやく完成したのが、クリームや乳液、入浴剤など5つの商品でした」

久保「なかでも海津さんから見て、キュレルのこだわりがよく出ていると思われるのはどの商品でしょうか?」

海津「泡タイプの洗顔料です。先ほどご説明したように、洗い過ぎはセラミド流出の大きな原因になっています。そこで、適度に希釈された泡が出てくる形状にすることで、最適な濃度で洗える上、摩擦によるダメージも減ります。さらに、お湯やお水でさっと流せてヌルヌルが残りにくいので、こする必要がありません。今でこそ泡タイプの洗顔料はかなり普及していますが、当時はキュレル以外には今ほど多くはなかったそうです。当然開発費はかなりかかりましたが、乾燥性敏感肌の方に、角層に影響を与えない洗顔料を提供したいという思いは揺るぎませんでした」

久保「私も使っています。泡立てる手間が省けるので助かるなと思っていたのですが、それ以上のこだわりがあったんですね」

キュレル事業部の小宅さんいわく「乾燥性敏感肌に対するケア方法について、少し誤解されている方がいらっしゃるかもしれない」とのこと。

小宅「乳液やクリームなど、外からセラミドの働きを補い、潤いを与える保湿ケアはとても大事です。それと同等に、肌の保湿成分、セラミドなどをいかに逃がさないか、というのもとても大切なこと。キュレルシリーズの製品は、その発想に基づいて作られています。セラミドをなるべく肌の中から出さないことで、セラミドが抱え込んでいる水分が肌の外に逃げるのを防ごうとしているんです」

久保「なるほど、やはりセラミドはバリア機能の維持にはなくてはならないものなんですね。乳液もクリームも、単にセラミドの働きを補っているのではなくて、肌のバリア機能の働きを助けることで、それ以上肌の保湿成分が流出するのを防いでいるというわけですね」

誕生から20周年!これからも乾燥性敏感肌に悩む人に寄り添うブランドでありたい

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キュレルシリーズは、2019年で20周年を迎えますが、この先も、乾燥性敏感肌に悩む人に“寄り添い続ける存在”でいるために、開発を進めていくと言います。

久保「このシリーズが20年愛されてきたのはなぜだと思いますか?」

小宅「徹底して乾燥性敏感肌の方のお悩みに応える姿勢だと思います。そのために、厳選された原料を使って丁寧に作ることを心がけています。お客様の声や、調査・リサーチを通じてお悩みを把握することから始め、サンプルができたら何度もテストを実施します。データを機械で測るだけではなく、実際に乾燥性敏感肌の方にご自宅で一定期間使っていただくホームユーステストや、使用試験も行なっています。そうしたことを評価していただいているのではないかと思います」

海津「キュレルシリーズは実はテクスチャーにもこだわっているんです。薬用とか敏感肌用の商品といえば効果や低刺激性を求めるもので、そのためなら使用感は犠牲にしても仕方がないと思っていませんか? でも、本当にそうでしょうか? むしろ、肌のためには長く使い続けていくことが大切で、そのためには使い心地が良くなければいけません。使っていて気持ちが良い、ぜひ使い続けたいと感じてリピートいただき、ふと、そういえば最近肌の調子を気にしなくなった、というのが理想ではないかと思います」

久保「厳選された原料を使っている安心感と、こだわりのテクスチャーによる使い心地。スキンケア商品に求めたい2つの要素が揃っているというのは心強いですね。メイクや美容の仕事をしている人はたいてい、『いざとなればこれがあるから大丈夫』という、自分にとってのお守り代わりの商品を決めているものです。私もキュレルと出会ってキュレルが大好きになりましたが、実は私以外にも業界にファンが大勢いるんですよ。欲しい時にドラッグストアで気軽に手に入れられるのも嬉しいポイント。これからも頼りにしています」

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