40歳が曲がり角?美肌を支えるのは「ハリ」だった!

最近なんだかシーツの跡が消えにくい、毛穴やたるみが気になる…。それはハリ低下のサインかも! 実は「ハリ感」は若見えの最重要条件。All About「アンチエイジング」ガイドの藤井さんに、ハリ美人になるためのスキンケアについて教えていただきました。

提供:花王株式会社

お話をうかがった方

藤井優美

All About「アンチエイジング」ガイド:藤井優美

美容業界歴25年。美容専門編集プロダクション「dis-moi」主宰。美容専門誌、女性誌の美容記事の企画・制作・執筆をはじめ、コメンテーターやアドバイザー、セミナー講師として活動。

”肌のハリ”が見た目年齢を大きく左右する!?

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年齢による肌変化を感じ始めるアラフォー世代。老けた印象を与えず、若々しさを保つためには、どのような点を意識するべきなのでしょうか。

藤井さん(以下敬称略)「『あの人何歳くらいかな?』と予想するとき、人は見た目の印象で判断するものです。その際、見た目年齢の決め手となるのが、頬まわりの”ハリ”。

ハリ感のある・なしは、白い風船をイメージすると分かりやすいと思います。空気がパンパンに入っている風船は、パンとハリがあり、表面はなめらかでツヤがあります。逆に少し空気が抜けた風船は、しわしわだし、ツヤもなくなり、光も反射しません。つまり、”ハリは見た目年齢を左右する美肌の要”とも言えるのです」

思い当たる人は要注意! 1つでも当てはまったらハリが低下しているかも

 ☑ シーツの跡やマスクの跡が取れにくい
 ☑ ほうれい線が目立つようになってきた
 ☑ 目元のしわが深くなってきた
 ☑ 毛穴が目立つようになってきた

藤井「このように、一見ハリとは関係なさそうなことも、ハリ低下のサインかも。さまざまなエイジングの悩みはハリと関連しているんです」

ハリとは肌の”弾力性”。内から押し上げるような弾力があれば、たとえ一時的に表情じわができたとしても、またパンと張った肌に戻せるんです。

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肌のハリにはエラスチンが大切! ハリ低下のメカニズム

美肌のために欠かせないハリ。いつまでも若々しい肌でいたいのに、どうしてアラフォー世代になるとハリが低下してしまうのでしょうか?

藤井「肌(真皮)の重要な構成要素にコラーゲンとエラスチンがあります。肌をベッドに例えるなら、形をつくるマットの役割がコラーゲン、弾力をつくるスプリングの役割がエラスチンです。買ったばかりのベッドは弾力があり、寝ても押し戻す力が強いけれど、年月が経つとだんだん体の凹みが残るようになってしまいますよね。


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肌も同じで、弾力を支えるエラスチンが元気な時はハリがある状態。それが年齢とともに、エラスチンを分解する酵素が増えてしまい、その結果、エラスチンが減少し、ハリ低下につながるのです」

肌のハリにはコラーゲンが大切と聞くことも多いですが、弾力のカギを握っているのはエラスチンだったんですね!

藤井「エラスチンは、最近とても注目されている成分です。肌の真皮を構成するのはコラーゲンが約70%、エラスチンは2%前後。でも、肌の弾力にはこのたった2%のエラスチンが決め手になるんです。ベッドにスプリングがなかったら、十分な弾力感は得られませんよね? スプリングの役割をするエラスチンは、肌に弾力を与えてくれる、まさにハリ肌の救世主的な存在なんですよ」

残念ながらエラスチンは20代をピークに減少していきます。また、紫外線によっても減少してしまうそう!40代を過ぎる頃には、その影響が大きく肌にあらわれてきます。アラフォーはまさにハリあり・なしの分かれ道。だからこそ、今すぐハリ対策のお手入れを始めましょう。

「ハリ」を取り戻す! 3つのスキンケア

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日々のスキンケアでも、ハリに大切なエラスチンをケアすることができるんです。

その1:「ハリにアプローチする美容液」を投入!

「エイジングケアやリフトケア対策の美容液が数多く出ていて、選ぶのも迷ってしまいますよね。そんな時は、肌のハリ感アップに欠かせない、弾力線維エラスチンにアプローチする美容液にトライしてみてください。ハリ感がアップすれば、小じわやたるみ、毛穴の開きも気にならなくなるかも!?」(藤井)

その2:「PA++++の日焼け止め」で紫外線を徹底ブロック!

「紫外線UV-Aは真皮にまで届き、エラスチンにダメージを与えます。紫外線ダメージは毎日の対策で軽減できるので、ハリケアにはマストです。

わたしは日焼け止めを選ぶ時は、UV-AをカットするPAの値をチェックしています。「PA++++」が最高値で、+の数が多いほどUV-Aを防ぐ効果が高くなっています。わたしのおすすめはスキンケアの最後に日焼け止めをたっぷりと塗り(1回塗り終わった後、頬の高いところは重ね塗り)、時間を置いて浸透させてからメイクをすること。そうすると浮かずにキレイに仕上がりますよ」(藤井)

その3:「乾燥対策」も忘れずに!

「若い頃は脂性肌や混合肌だった人も、40歳を過ぎる頃には、皮脂量が減少していきます。それなのに、ベタつきを気にして化粧水や乳液の量を少なめしていませんか?

乾燥は角質層のバリア機能を低下させ、紫外線などの外的刺激の影響を受けやすくなってしまいます。サボらずに、しっかり対策しましょう」(藤井)


化粧品の研究は日々進化しています。最新のハリ対策美容液を使うことでハリ感アップが期待できそうですね。今日からハリケアを始めて、10年後もハリ美人を目指しましょう!