30坪なくてもできる? 「都心の狭小住宅」をつくるポイントと実例は

都市部のマンションや郊外の戸建てとは違う住宅購入の選択肢として、注文住宅で叶える都市部の狭小住宅が注目を集めています。生活利便性に優れた都市部で、しかも一戸建てに暮らすということは確かに魅力的。最新事情を取材しました。

提供:住友林業株式会社

最近、「狭小住宅」が注目されているその理由

paragraph_0_img_0

昨今、都市部での住まい方の一つの選択肢として「狭小住宅」が注目を集めています。狭小住宅の正確な定義はありませんが、一般的には15~30坪の敷地に建つ戸建住宅を指します。

「都心回帰」が叫ばれるようになって久しいですが、その傾向は近年さらに強まりつつあります。要因としては共働き世帯の増加に伴う、職住近接志向の高まりが考えられます。

その結果、都市部の利便性の高い所で住まいを求める人が増えているのです。

かつては「都市部で住まいを買うならマンション」と考えられていましたが、近年、東京を中心とした都市部での新築マンション分譲価格は高騰しており、エリアによっては戸建ての方がマンションよりも割安になるケースも出てきています。こうした背景のもと、狭小住宅が注目されています。


>>都市部で人気の狭小住宅、その事例は?

狭小住宅のメリット/デメリットは?

paragraph_1_img_0


都心の狭小は「リビ充家族」にも最適

paragraph_2_img_0

皆さんは、2017年の住まいのトレンドキーワード「リビ充家族」(株式会社リクルート住まいカンパニー発表)をご存じでしょうか。

リア充ならぬ“リビ充”家族とは「リビングを最大化し、そこで各々が好きに充実した時間を過ごす家族」という意味です。リビングをただ広くするだけでなく、そこで家族が趣味や勉強や家事など、思い思いの過ごし方が出来るような“多機能空間”にすることが大きなポイントです。

リクルート住まいカンパニーによれば、今後こうした考えをもつ家族が増えていくのではないか、とのこと。その背景としては、時代によるライフスタイルの変化だけでなく、都心回帰と並行して住宅の延べ床面積が小さくなっていることで「限られた空間を有効に使いたい」というニーズが増している、という点が考えられます。

都市部の狭小住宅はまさにこのトレンドを地で行く住まいといえるでしょう。

例えば狭小住宅でよく見る「ワンフロア全てをLDKとするプラン」であれば、リビングの面積が広く確保できるので、そこにカウンターテーブルを設置することで勉強スペースやミセスコーナーとして利用することも出来ます。リビングで家族の気配を感じながらそれぞれが好きなことを過ごせるリビ充空間の出来上がりです。


>>最新の「リビ充空間」をどう作る?

実は難しい?狭小住宅を成功させるポイントは

さまざまな魅力をもつ狭小住宅ですが、難しい点もあります。

建物の高さ制限や、隣地や道路の日当たりを確保するための斜線制限、さらには三角形、旗竿、台形といった変形地の存在、防火規制など、住宅が密集する都市部の土地には家を建てる際のハードルが数多くあります。狭い敷地だから間取りの自由度やデザイン面での制約があるのでは……という不安も尽きません。

難易度が高いからこそ、狭小住宅には確かな技術力や設計力、そして柔軟性が求められるのです。

paragraph_3_img_0

変形地を有効活用するイメージ

paragraph_3_img_1

斜線対応もスペース有効活用のカギ


限られたスペースで柔軟性ある設計ができる木造の強み

木造は鉄骨造やRC造より設計の柔軟性が高いという特徴があります。特に使えるスペースが限られている場合は、木造の持つ高い柔軟性を最大限活かすための設計力が非常に大切です。したがって狭小住宅には木造で、かつ細かい設計対応の可能な注文住宅が適しているのです。

住友林業のオリジナル技術である「ビッグフレーム構法」は、一般的な木造住宅の柱が105mm角であるのに対して105mm×560mmと約5倍の太さの主要構造材(ビッグコラム)を使用します。柱が太くなった分、その本数が少なくてすむため、強い耐震性を保ちながらも、従来の木造では叶わなかった柱や壁の少ない大空間が実現出来るのです。これによって間取りの自由度も格段に上がります。

また、2階部が外に最大1.82m張り出す「キャンティレバー」をつくることも可能。下を屋根付きカーポートに、上部では居室を広げたり、バルコニーをしつらえることもできます。


>>多彩な狭小住宅、事例集で見てみる

paragraph_4_img_0

ビッグコラムの採用により、柱や壁の少ない大空間が実現。設計の自由度が格段に向上しました

また、かつては「火災に弱い」というイメージから、木造は都市部では敬遠されていました。しかし近年は技術の進歩によって、木造住宅の耐火性能は防火規制の厳しいエリアでも木造住宅の建築が可能になっています。

paragraph_5_img_0

不燃材料の活用や、延焼を防ぐ「ファイヤーストップ構造」により、木造住宅は火災に対して格段に強くなっています

都市部で高いデザイン性を叶えた実例

建物サイズが小さく、土地による制約も大きい狭小住宅は外観デザインも難しいポイントです。住友林業は独自のデザイン力に加えて、外壁モルタルの吹付けや左官仕上げやタイルといった、質感を楽しめる多様な素材を駆使してデザイン性の高い外観バリエーションを実現しています。ここでいくつかの建築実例を見てみましょう。

paragraph_6_img_0

【左上】約16坪・三角形の敷地を有効活用した3階建て30坪の家。【右上】都心ターミナル駅から程近い約14坪の敷地に建つ3階建て23坪の家。【左下】約25坪の敷地に建つ2階建て25坪。【右下】延べ床面積23坪の2階建て。

paragraph_7_img_0

今注目の住まいのかたち、狭小住宅。敷地の力を最大限に引き出す住友林業の提案は、建築実例集「自家自讃」でも多くのケースをご覧いただけます。ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。

住まいづくりのヒントがいっぱい!
建築実例集「自家自讃」を無料で差し上げます。
ページ下段の資料請求フォームよりお申込みください。