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出演者と観客のふれあいが魅力的! 伝統芸能に拍手喝采、貞洞劇場

韓国伝統芸能を堪能するなら、貞洞劇場がイチオシ!劇場のドアを開ければ、観客を満足させてくれるしかけがいっぱい。今回は、ジャンゴスクールという打楽器の体験プログラムをご紹介します。

執筆者:河村 裕美


ジャンゴをご存知ですか?ジャンゴは韓国の伝統的な長太鼓です。ジャンゴは、高麗時代に中国の宋から伝わり、宮廷から俗楽まで幅広く使われている民族楽器です。このジャンゴを体験できるプログラムが、貞洞劇場で行われています。今回私はこのジャンゴスクールに参加してきました。

ジャンゴスクールは、本公演が行われる40分前から20分間行われます。
先生は、なんと出演者が自ら教えてくれます。今回担当してくれたのは李先生。
背のすらりとした笑顔のさわやかな先生です。李先生は、日本語が話せませんが、通訳の人がついてくれます。通訳を担当してくれたのは日本語を勉強している大学生で彼です。

まず、最初はサムル(四物)ノリで使われる楽器の説明をしてくれます。サムルノリで使われる楽器の音は、自然現象を表しており、ジャンゴは雲、クェンガリ(かね)は稲光が天空の門を開く音であり、プク(太鼓)が風、ジン(どら)が雨を表現しています。

楽器の説明が終わると実際に、細い竹で作られたバチを持つことから始まります。バチを右手に持ち、さっそく、ジャンゴを打ってみたらペケペケと情けない音。軽く握ってジャンゴを打つのですが、ただ打っても舞台で聞くようないい音はでません。試行錯誤してもだめ!そんな私に先生が、「身体全体でバチをジャンゴにあてるんだ」と指導してくれました。改めて全身をバチに預けるつもりで打ってみるとバーンといい音!やったー!と思わず叫んだ私に、先生の笑顔。

次に、リズムにあわせて打ち始めます。「アンニョンハセヨ」のリズムにあわせて打つとのこと。これがなんとも難しい。ジャンゴの片側だけをバチで打つピョンといううち方です。

それに左手でジャンゴを打つコをあわせるとついていくのが精一杯。そのうえ、ジャンゴを打つのはものすごい体力を使うんです。ふだん、遠くから見ていると何気に打っているように思っていましたが、奏者はとっても大変だということが身をもってわかりました。

プログラムでは3つのリズムを勉強し、最後に先生と一緒に参加した人たちと合奏になります。20分間のプログラムを終えるころには、右の二の腕はぱんぱん、額には汗という状態でした。

本公演の前に、ジャンゴスクールを受けると、サムルノリの演奏が自然現象を表していたり、演奏しながら踊っている人たちの苦労がよくわかり、舞台がぐっと身近に感じられます。


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《ジャングスクール》

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