問題はこの4点
- サクラ入札
- 本物ではない絵画をあたかも本物だと思わせるような販売方法
- 嘘の出品情報
- サインの偽造
最初に起訴をされるときには、ケン自身のサインの偽造は発覚していなかったので、上記3点で詐欺行為の罪で起訴される予定でした。その後、司法取引や、サインの偽造を告白したために、最終的には重罪犯人として有罪となりました。
後半はネット企業買収の裏事情のようなものが楽しめます
なかなか刑が確定しない間に |
フェッターマンが逃げ回っていたために、ケン自身の判決も延期になり、なかなか刑が確定しません。その間、生計を立てるためにケンは弁護士以外の仕事をしようとしますが、オークション詐欺のために就職もままなりません。
そして刑が確定する前のケンは、弁護士ハロルドの忠告も聞かず、eBayにかかわるプログラムを作り販売を続けます。これが当たって、やっと生計を立てることや、賠償金を貯めることができたのですが、eBayからの横やりが入り、結局それを手放すことになります。
このあたりは、企業やプログラム買収などの話になり、ビジネス的にちょっと楽しめるところでもあり、ケンに同情すらしてしまう章です。
まとめ
結果的に詐欺師となり、重罪犯人になってしまったケン(作者=ケネス・ウォルトン)の人生顛末記だと思って読んでみてください。「儲かる!ネットオークション!」でもないですし、ネットオークション犯罪を集めた本ではありませんが、色んな要素が入っている本で、eBayの歴史や、絵画詐欺の歴史も学べるので、ネットオークション全体に興味がある人にはおすすめです。