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かぐわしい香りに誘われて水戸の梅まつりへ

2月も下旬ともなると、確実に春の足音が聞こえてきます。春の到来を告げる花といえば、やはり梅。今回は関東の梅の名所として名高い、茨城県水戸へ観梅に出かけてみました。もちろん梅スイーツも盛り沢山です!

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

2月に入って東京も積雪続き。寒い寒いといえども確実に春の足音が聞こえてきます。そこで春の便りを真っ先に届けてくれる梅の花を愛でに、水戸へと足を運んでみることにしました。水戸へは上野駅からJR常磐線を利用してわずか65分とアクセス抜群。偕楽園まではJR水戸駅北口バスターミナルから偕楽園行きのバスに乗り約15分で到着します。梅まつり期間中は臨時駅も開設され、よりアクセスが便利になります。

水戸徳川家ゆかりの名園で往時に思いを馳せる

偕楽園は、江戸時代の天保13年、水戸藩主・徳川斉昭が家臣や領民と「偕(とも)に楽しむ」ことを目的に造られた庭園。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに、日本三名園のひとつに数えられます。広大な園内の半分以上のエリアには、100種3000本の梅が植えられ、2月下旬~3月下旬の約1ヵ月に渡って、人々の目を楽しませてくれます。
花火
園内はかぐわしい梅の香りでいっぱいに。まさに早春の到来を感じさせます
園内の数ある品種のなかでも、花の形、香り、色などが特に優れている6品種(烈公梅、白難波、月影、江南所無、柳川しだれ、虎の尾)が、昭和9年「水戸の六名木」に認定され、見どころになっています。白梅から薄紅梅、濃紅梅と色あいはさまざま、一重から八重まで花びらの形もさまざま。同じ梅とは思えぬほどバリエーション豊かです。

北乃寮
観梅デーには、風流な琴の生演奏も行われます
園内では観梅だけに限らず、徳川斉昭自らが休憩所として設計したという「好文亭」を見学することもできます(大人190円)。江戸時代の建築美が堪能できるほか、三階の楽寿楼から素晴らしい眺望を眺めることも。また歩き疲れてしまったら、茶店「好文茶屋」でいっぷくしてみては? 梅の季節にぴったりな梅ソフトクリーム(300円)を味わうもよし。少し体が冷えてしまったら、あま酒(370円)やおでん(420円)で体を温めるのもいいでしょう。

北乃寮
本物? と見まがうような水戸黄門ご一行がズラリ
「水戸の梅まつり」(2月20日~3月31日)期間中の日曜は「観梅デー」と称して、野点茶会、琴や尺八、雅楽の演奏、ひな流しなど、さまざまなイベントが予定されています。またまつり期間中の土日、祝日の10:00~15:00には、黄門様ご一行に扮した水戸黄門漫遊一座が登場。無料で記念撮影サービスに応じてくれるので、旅の記念にパチリ、もいいかも?

北乃寮
園路をキャンドルライトの光が彩ります
3/8(土)18:00~21:00には「夜梅祭」を開催。園路のキャンドルライトや梅林のライトアップで、園内は昼間とはうって変わって幻想的な雰囲気に。さまざまなイベントのフィナーレを飾るのは、夜空に打ち上がる大輪の花火。新月の夜を大いに盛り上げてくれるでしょう。

偕楽園
・住所:茨城県水戸市常磐町1-3
・TEL:029-221-6570
・地図:Yahoo!地図情報
・開園時間:7:00~18:00
・定休日:無休
・交通(車):常磐自動車道水戸ICから国道50号経由で8km
・交通(電車):JR常磐線水戸駅から偕楽園行きバスで約15分 

【関連サイト】「水戸の梅まつり

次ページでは、観梅の帰りにぜひ買って帰りたい、水戸ならではの梅みやげをチェック! 詳しくは次ページへ。
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