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神在月に行く! 出雲・松江縁結びトリップ(2ページ目)

11月下旬から12月上旬にかけて、島根県出雲では出雲大社を中心に神在祭が行われます。全国から八百万の神々が集まり、あらゆる縁をお決めになるのです。出雲、松江には他にも縁結びスポットがいっぱいです。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

古事記にも登場した出雲の勾玉で幸せをゲット!

花仙山から産出された青めのうを使った出雲型勾玉。深緑色でふっくらとした丸みを帯びたフォルム
雲州平田駅から一畑電車北松江線で電鉄出雲市駅まで約20分、6分ほど歩いた出雲市駅からJR山陰本線アクアライナーで約25分。玉造温泉駅にほど近い「いずもまがたまの里 伝承館」では、パワーストーンをゲットすることができます。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後に天照大神に献上し、三種の神器のひとつになったと伝えられる勾玉。近くの花仙山で産出した良質なめのうを使い、現在の玉湯町で玉造職人によって勾玉が作られ、大和朝廷にも献上されていたという歴史が残っているのです。島根の伝統工芸品として、昭和初期には何軒もあっためのう細工工房も時代とともに減り、現在では創業明治30年の「いずもまがたまの里 伝承館」のみが伝統を受け継いでいます。

勾玉作り体験の所要時間は40~60分、料金は800円です
こちらでは、勾玉の販売だけでなく、伝承館工房で勾玉作りを実際に体験できるのがユニークなところ(要予約)。蝋石という比較的加工しやすい石を使い、約1時間もあれば自分だけの勾玉が完成。めのう細工職人が丁寧に指導してくれるので、初心者でも簡単にできます。完成した勾玉を持って出雲大社を訪れるとさらに運気がアップするとか。

自分の生年月日や願い事、目的などを伝えれば、オーダーメイドのアクセサリーの注文も可能。HPからの注文もできます
ほかにも、願い事や目的別に天然石で作られた、オリジナル縁結びブレスレットやストラップ(1,500~4.000円程度。石の種類によって異なる)や、縁結びの象徴であるうさぎを天然石でかたどった、天然石うさぎ(1.890円)など、幸せを運んでくれそうなアイテムがいっぱい! 古代から魔よけとして用いられてきた勾玉を手に入れて、幸福を呼び寄せたいものですね。

また12/16までは神在月祭りと称して、今まで一般公開していなかった皇室献上の御統玉(みすまるのたま)の公開や出雲型勾玉をはじめとした縁結びにゆかりの品々を販売するイベントを開催中です。


いずもまがたまの里 伝承館
・住所:島根県松江市玉湯町湯町1755-1
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:0852-62-2288
・営業時間:8:00~17:30(勾玉作り体験は~16:30)
・定休日:無休
・交通(電車):JR山陰本線玉造温泉駅から徒歩5分

もうひとつの縁結びの神様にも祈願

松江市の中心地の南にあり、宝物収蔵庫では室町~桃山時代の壁画を見ることができる
玉造温泉駅からひと駅先の松江駅からバスで20分ほどのところにも、縁結びで有名な神社があります。「八重垣神社」はスサノオノミコトとイナタヒメノミコトの御夫婦が新居を構えたと伝えられる場所で、おふたりが主祭神となっています。

用紙にはメッセージが映し出されます
本殿の奥にはイナタヒメノミコトが姿を映したという鏡の池があり、恋占いができるそう。占い用紙に硬貨を載せて水面に浮かべ、早く沈むと縁が早く、遅く沈むと縁が遠く、近くで沈むと近くの人と遠くで沈むと遠方の人と結ばれるとか。ドキドキしながらもトライしてみたいものですね。

「八重垣神社」
・住所:島根県松江市佐草町227
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:0852-21-1148
・営業時間:境内自由(宝物殿は9:00~17:00)
・料金:宝物館大人200円
・交通(電車):JR松江駅から一畑バス八重垣行きで約20分、八重垣神社下車すぐ

宍道湖の夕日&うさぎに出合って運気もアップ

1階のエントランスロビーやロビー外の湖岸から美しい夕日が望めます
次は松江に来たら見逃せないスポット、「宍道湖の夕日」を楽しむとっておきの場所をご紹介しましょう。JR松江駅から市営バスで約6分ほどのところにある「島根県立美術館」です。

夕日が射し込むロビーに佇むブロンズ像、エミール=アントワーヌ・ブールデル作「ペネロープ」
こちらの美術館では観覧料わずか300円で、日本画・洋画・写真・版画・工芸や彫刻などのコレクション展が観賞できるとあって、私の大好きな美術館のひとつなのですが、もうひとつの魅力が宍道湖の夕日を眺められること。1階のエントランスロビーは無料開放されていて、夕暮れ時になると天井までの大きな窓から黄金色に輝く夕日を眺めることができます。感動的な美しさに、思わず幸せが近づいてきそうな予感がするほど。HPでは日没時間も紹介されているので、事前にチェックしておくといいでしょう。

宍道湖岸にある籔内佐斗司作「宍道湖うさぎ」。今にもピョンと飛びつきそうな可愛らしさです
実はこちらにも縁結びスポットが隠されています。それは芝生に並んだ12匹の「宍道湖うさぎ」のうちの一匹、湖側から2匹目のウサギです。西の方角を向いて撫でれば、幸せが舞い降りてくるといわれています。ミュージアムショップにはウサギをモチーフにした水晶のお守りほか、各種縁結びグッズも販売しているので、お土産にしてみてはいかがでしょうか?

島根県立美術館
・住所:島根県松江市袖師町1-5
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:0852-55-4700
・営業時間:10:00~18:30(3~9月の閉館時間は日没後30分、展示室への入場は閉館30分前まで)
・定休日:火曜(祝日の場合は開館、翌平日が休館)、年末年始※企画展の開催日に合わせて変更あり
・料金:大人300円 ※企画展は別途
・交通(電車):JR松江駅から松江市営バス南循環線内回りで6分、県立美術館下車すぐ

松江市内にはほかにも、「ハートの石畳」「カラコロ大黒」など、縁結びにゆかりのスポットがいくつもあるので、観光協会のHPなどを参考にプランを立ててみてましょう。この時期は空路も増便され首都圏からかなり行きやすくなっていますが、同時に混雑する時期でもあるので、宿の確保は確実にしていったほうが良さそうです。出雲市や松江市内にはシングルユースOKのビジネスホテルも多数あるので、時期を選ばなければ、ひとり旅は比較的しやすい土地柄といえるでしょう。

今回は、古代の神話伝説を感じるスピリチュアルな旅のご紹介でしたが、島根には他にも見どころがたくさんあります。近いうちにご紹介していきたいと考えていますのでお楽しみに。
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