ポートリプリケーターも付属し、小さくても実力は十分!
さて、ではWindows PCとしての実力はどうなのか。まず基本的なスペックから紹介していこう。
モバイル インテル945GMS Expressチップセットに、メモリー規格は400MHz動作のPC2-3200を採用。このチップセットは533MHz動作のPC2-4200規格まで対応するのだが、このあたりはコストとの兼ね合いといったところだろう。グラフィックスは最新デスクトップPCモデルでも使われているオンボードの「インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950」を採用。3D性能も高いので、モバイルPCには十分だ。
CPUは店頭モデル(VGN-UX50)の場合Core Solo U1300(1.06GHz)を搭載。VAIOストアで買えるBTOモデル「VAIOオーナーメードモデル」の場合、Celeron M 超低電圧版 423(1.06GHz)やCore Solo U1400(1.2GHz)も選べるようになっている。モバイルノートPCと比較すると一般的なスペックだが、約520gで手のひらサイズ(というとちょっと大げさだが)を勘案するとぜいたくな仕様だと言える。
液晶は4.5型ワイドタイプのクリアブラックLE液晶を搭載。解像度はワイドSXGA(1024×600ドット)とかなり高精細だ。視力の低い人には見づらいだろうが、筆者のような“PDA使い”にとってはうれしいほどの精細感がある。
本体左側面にはUSB2.0×1、CFカードスロットを搭載する | 本体正面には、メモリースティックスロットを搭載 |
本体左下には、無線のオン・オフスイッチを搭載する。これによって内蔵の無線LANやBluetoothを必要に応じて手軽にオン・オフできる |
インタフェース類も充実している。本体の端子はUSB2.0×1にメモリースティックスロットとCFカードスロット程度だが、ポートリプリケーターが標準で付属する。ポートリプリケーターにはUSB2.0端子×3にIEEE1394端子×1、LAN端子(100BASE-TX対応)、ディスプレイ(アナログD-Sub)出力などを備える。また、FeliCa対応のリーダー・ライターも内蔵しているので、EdyやSuicaの残高照会、Edyのチャージなども利用できる。本体にはIEEE802.11a/b/g対応の無線LANやBluetoothも内蔵しているので、ポートリプリケーターを利用する場合は高速有線LAN、単体で利用する場合は無線LANというように使い分けられる。
FeliCaリーダー・ライターなどを内蔵するポートリプリケーターが付属する | ポートリプリケーターの背面にはIEEE1394端子やUSB2.0端子、LAN端子などが装備されている |
VAIO type Uがユニークなのは、タッチパネルのほかに「スティックポインター」と呼ばれるポインティングデバイスを搭載し、その上でキーボードを備えているところだ。次回はそのあたりの使用感などについて紹介していきたい。