ノートPCを持ち歩く際に、どうしても気になってしまうのがセキュリティだ。どこかにうっかり置き忘れてしまったり、盗難に遭ってしまった場合、その中に大事なデータが入っていたら……。
2005年4月に個人情報保護法(「個人情報の保護に関する法律」)が全面施行されたことで、個人情報の取り扱いを厳密に行わなければならなくなったのは記憶に新しい。個人情報を取り扱う官公庁や民間事業者すべて、もちろんその中の従業員一人ひとりにも適用されるため、多くの企業が未だにその対策に躍起になっているところだ。
ノートPCのセキュリティを守るためには指紋センサーが便利
こうした事情もあって、ここ数年でセキュリティ機能の充実したノートPCが増えている。特に企業を重要なターゲットとしているレノボ・ジャパンの「ThinkPadシリーズ」は、データの暗号化を行う専用のセキュリティチップを多くの機種で採用しており、指先一つでWindowsログオンなどが手軽にできる指紋センサー搭載機種も用意。また、通販PCメーカーのエプソンダイレクト「Endeavorシリーズ」もセキュリティチップをほとんどの機種に搭載しており、2006年6月に発表したA4ノートの「Endeavor NA701」とB5モバイルノートの「Endeavor NA101」で初めて指紋センサーも搭載した。
レノボ・ジャパンが2006年2月に発売したB5モバイルノート「ThinkPad X60s」。このモデルのほかにも、指紋センサー搭載モデルを複数ラインアップしている | エプソンダイレクトが2006年7月上旬に発売を開始するB5モバイルノート「Endeavor NA101」(写真は「White Edition」) |
大手メーカーの店頭モデルでも、富士通の「FMV-BIBLO LOOX T」や東芝の「dynabook SS SX」などが標準で指紋センサーを搭載するほか、ソニーの「VAIO type T」やNECの「LaVie G タイプJ」などは直販WebサイトのBTOモデルで指紋センサーのオプションを用意している。
2006年4月に発表された富士通の2006年夏モデルのB5モバイルノート「FMV-BIBLO LOOX T」。標準で指紋センサーを搭載する | 2006年1月に発売された東芝のB5モバイルノート「dynabook SS SX」。こちらも標準で指紋センサーを搭載する |
2006年6月に発売されたソニーのB5モバイルノート「VAIO type T」。同社の直販Webサイト「SonyStyle」で販売するBTOモデルの「VAIOオーナーメードモデル」では、セキュリティチップと指紋センサーとのセットをBTOで選択できる | NECの直販Webサイト「NEC DIRECT」モデルの「LaVie G タイプJ」。BTOで指紋センサーを選択できる |