コレガからも、802.11a、802.11b、802.11gの3規格同時通信に対応したルータ「CG-WLBARAG」が発表された。さっそく無線LANカード付きの実機をお借りしたので詳しく調べたい。
■802.11a/b/gの3規格を同時に利用できる無線LANルータ
CG-WLBARAG |
競合する製品は、アイ・オー・データ機器の「WN-APG/BBR」(実勢価格:1万7,000円前後)、バッファローの「WHR2-A54G54」(実勢価格:2万5,000円前後)、オムロンの「MR104WAG」(5月下旬発売予定)などだ。コストパフォーマンスは高い。
プレイステーション2との大きさ比較 |
対応OSはWindows XP/2000/Me/98/95とMac OS。ただ、本体設定はWindowsから行うように注釈がついている。試しにMac OS XのSafariでルータの設定画面を開いたところ、いくつかの項目が正常に設定できなかった。Macintoshしか持っていないユーザは注意が必要だ。なお設定以外は特に問題なく使えている。この原稿はPowerBook G4で書いているが、ブラウザやメールはもちろん、無線LANを介してRendezvousでiTunesの音楽を共有して聴けている。
■初期設定は有線LAN接続、設定CD-ROMで簡単設定
ルータの初期設定は至って簡単だ。ルータとPCを有線LANで接続して、付属の「簡単ルーター接続ソフト」CD-ROMを挿入する。自動的に設定ソフトが立ち上がるので、指示通りに選択すると基本的な設定が終わる。本機は802.11a/g複合機で無線LANルータのなかでも複雑な部類であり、初心者に配慮している点は好感が持てる。
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ただ、気になる点がいくつかあった。まず、初期設定では無線LANのセキュリティ設定がされない。最近では個別のESS-IDや暗号化設定をした上で出荷するメーカーもある。無線LANのセキュリティ問題はかなり指摘されており、早急な対応を期待したい。
細かな点だが、CD-ROMありきで、初期設定IPアドレスや本体パスワードなどが見あたらなかった。ブラウザからルータのIPアドレスを直接入力して、さっさと設定を済ませたいエキスパートも居るはずだ。マニュアルの末尾に「初期設定IPアドレスは192.168.1.1、初期ユーザ名はxxxx、初期パスワードはxxxxです」と1行書いてあるだけでも良い。初心者だけでなく「買い換えユーザ」に対しても配慮して欲しいところだ。