ノークレームノーリターンとは(NCNRとは)
ノークレームノーリターンとは |
ノークレームノーリターンは、NCNRと略されることがあります。
「クレームもなし、返品もなし」
「苦情や返品は受け付けません」
という意味で、商品説明に記載されます。
返品はどんな場合も不可なの?
法律上(民法上の解釈として)は、おおむね「商品に詳しい説明がない場合は、この特約は無効になり返品が可能になる」ということですが、これは訴えた場合なので、実際は交渉次第となってしまいます。
つまりこちらが求めても、相手がなかなか返品に応じてくれなかったり、返金をしてくれないことがあります。
NCNRを巡るトラブル
●落札者の立場から
- あきらかに写真と違う商品が届いた。
- 相手が返品に応じない。
- 返品に応じてくれたので返品したら、返金されない。
- 評価で「非常に悪い」をつけられた。
などがあります。評価だけでなくコメントでもひどいことを書かれた、などもあります。
●出品者の立場から(ノークレームノーリターン or NCNRって書いたのに)
- サイズが合わないから返品と言われた。
- 写真にも載せていたのに傷があるから返金と言われた。
- 返品時の送料まで負担させられた。
- 返金したけど返品されない。
などもあります。
なんでノークレームノーリターンなんて書くの?
出品者の防衛の一つとして「ノークレームノーリターン」を書くことがあります。以前、取引でトラブルになってしまった場合の自己防衛です。
●出品者にも落札者にもいろんな人がいます。
考え方もそれぞれです。
- 写真とちょっと色が違った。
- 傷があった。
- サイズが合わなかった。
- よく考えたら必要なかった。
- 同じようなものを他に落札してしまった。
などから、返品と言われることもあります。「せっかく梱包して送ったのに、返品と言われてしまってガッカリしてしまった」ということから「お願い!返品って言わないで」「それくらいの覚悟で入札してね」という意味を、ノークレームノーリターンに含めて記載することもあります。
●よくわからないので
出品する商品に関しての知識があまりない時、ちょっと不安を抱きながら出品することがあります。「書いてある説明の範囲で、解釈して入札してね」ということになるのですが、そのような時に「これ以上聞かれてもわからないので」という意味で、ノークレームノーリターンと書くこともあります。
ノークレームノーリターンの商品には入札しないほうがいい?
心配な場合、このノークレームノーリターン(NCNR)の商品には入札をしないほうが無難です。返品などについてトラブルになる可能性があるからです。
ただ、私もノークレームノーリターンの商品に入札することがあります。その時の判断基準は
- いままでの評価および評価コメントはよいか。
- 出品履歴(評価からたどる)で今まで似たようなものを出品しているか。
- 安いかどうか。
ノークレームノーリターンと、わざわざ書いてある商品には、多少リスクを感じるので、3番の「安いかどうか」は私にとっては、重要な指標です。同じようなものが同じような値段であったら、間違いなく、ノークレームノーリターンと書いていないほうに入札をします。
あと、習慣的に(自己防衛で)いつもノークレームノーリターンと書いている人もいます。そのあたりは評価や評価コメントで、対処の様子などを見て判断・入札しましょう。
ノークレームノーリターンの商品を返品したことあります
以前、ノークレームノーリターンの商品を落札し、配送してもらったところ、破損している商品がありました。一応、出品者にご連絡してみたところ、新しい商品を送ってくれました(個人の出品者でしたが)。その後、出品者は宅配業者にも連絡をとり、保険適用されたそうです。
結局は、私と出品者の間では、大きなトラブルなく取引を終えることができましたが、ノークレームノーリターンと書いてあるがために、ちょっと迷ったり、ドキドキする取引になったことが記憶に残っています。