現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施している「年金生活に関するアンケート」から、2016年1月16日に回答のあった神奈川県在住72歳男性のケースを紹介します。
回答者プロフィール

回答者本人:72歳男性
同居家族構成:本人、妻(68歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:900万円
現在の預貯金:2900万円、リスク資産:1700万円
これまでの年金加入期間:厚生年金456カ月、個人年金保険(加入期間不明)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万7000円
老齢厚生年金(厚生年金):11万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険5万円
配偶者の年金や収入:年金約78万円(年額)
「現役時代に相応の保険料を納めてきた自負はあるが……」
現在の年金受給額に満足しているか、との問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。
その理由として「現役時代に相応の保険料を納めてきたという自負はあるが、物価高騰の影響で実質的な購買力は低下している。夫婦2人で暮らしていくには公的年金だけでは心もとなく、蓄えを取り崩さざるを得ない現状に、不安が残る」と語っています。
ちなみに、ひと月の支出は「約32万円」。年金だけでは「1年のほとんどの月で足りない」と回答されています。
「趣味と実益を兼ねた菜園を庭で営み、季節の野菜を自給自足している」
現在、金融資産4600万円を保有しているものの、年金で不足する分は「貯蓄から月8万~10万円ほど引き出し」ている状況。
ただ、年金以外にも「株の配当金が月平均3万3000円ほどあり、日々の雑費や孫への小遣いに充てている」そう。「孫が遊びに来た際に、自分の蓄えから好きなものを買ってあげる瞬間は、何物にも代えがたい幸福」だと言います。
また年金生活においては、節約のために「自宅の庭で、趣味と実益を兼ねた菜園を営み、季節の野菜を自給自足」して食費を抑えたり、「車を手放して、シニアパスを利用したバス移動に切り替えたことで、維持費や保険料を大幅にカットした」とのこと。
くわえて「固定費も見直して、スマホを格安プランに変更したことも、毎月の支出を抑えるうえで大きい」とあります。
「退職金の使い方をもっと慎重に計画すべきだった」
今は「時間に縛られない自由な生活そのものが、喜び。朝、挽きたてのコーヒーを飲みながら、庭の草木を眺める時間は、現役時代にはなかったぜいたく。月に一度、妻と近場の温泉や美術館を巡ることも楽しみ」と、時間的なゆとりを満喫している様子。
こうした穏やかな日常を送る一方で後悔もあるそうで、「退職金の使い方をもっと慎重に計画すべきだった。退職直後に、長年の夢だった大規模な住宅リフォームと、海外旅行に資金を投じすぎてしまい、現在の老後資金の目減りを早めてしまった」と振り返ります。
さらに、「投資についても、現役時代から知識を深めておけば、より複利の恩恵を受けられたのではないかと思う。健康面でも、仕事にかまけて定期健診をおろそかにしていた時期があり、今通院にかかっている費用を考えると、もっと早くから生活習慣に気を付けるべきだった」と悔やむ気持ちを明かします。
最後に、今の「最大の不安は、健康寿命が尽きた後の介護費用。現在の貯蓄ペースで『人生100年時代』(老後が長期化する現代)を生き抜けるのか」と語った投稿者。
「医療費の自己負担が今後増えるかもしれないことに加え、孤独死を防ぐための地域のつながりも薄れてきている。社会保障制度の先行きに対する不信感も拭えない」と述べ、老後を巡る不安は尽きない様子でした。
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