現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住70歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、夫(72歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:福岡県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:280万円
現在の預貯金:900万円、リスク資産:100万円
これまでの年金加入期間:国民年金192カ月、厚生年金168カ月、個人年金保険10年
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):約7万円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金1万5000円
配偶者の年金や収入:年金16万4000円
「お金に余裕がなく、精神的に窮屈に感じる」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「生活費はなんとか賄えていますが、医療費や物価上昇を考えると余裕がなく、将来への不安があります。旅行や趣味に使えるお金がほとんど残らないため、精神的にも窮屈に感じます」と語っています。
ひと月の支出は約「18万円」。夫婦の年金内に収まっているようですが、年金だけでは「年の半分くらい足りない」と記述があります。
「無料で過ごせる図書館や公共施設を活用」
年金で足りない支出がある場合については「貯蓄から引き出して補填(ほてん)しています。夫の年金と合わせても、突発的な支出があると厳しいです」と投稿者。年金以外の収入としては、「夫が週3回、地域の清掃業務をしていて月2万円ほどの収入があります。その他、年1回株の配当が5万円程度あります」とのこと。
また年金生活においては「スーパーの特売日を活用し、まとめ買いして冷凍保存。電気代節約のためにエアコンは控えめに使用し、図書館や公共施設を活用して娯楽費を抑えています」とあります。
「厚生年金のある職場でもっと長く働けばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「若い頃にもっと厚生年金のある職場で長く働けばよかったと後悔しています。パート勤務が長かったため年金額が少なく、老後の生活に不安があります。また、家計管理や資産形成の知識をもっと身につけておけばよかった」と回答。今後については「医療費や介護費用が増えることへの不安があります。年金だけでは対応できない可能性があるため、貯蓄の減り具合に常に気を配っていて精神的な余裕が持てない」と不満を漏らします。
一方で、年金生活においては「孫が遊びに来てくれることが何よりの楽しみです」と投稿者。また「近所の友人と週に1回お茶をする時間も心の支えになっています。日々の小さな幸せを大切にしています」と語られていました。
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