現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、子ども(35歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:千葉県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:200万円
現在の預貯金:1000万円、リスク資産:600万円
これまでの年金加入期間:厚生年金324カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):8万6000円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「月の支出は8万円に切り詰めているが足りない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「この物価高で年金だけでは暮らしていけない世の中になっていると実感します。もっと高齢者に対する保障を手厚くしてほしい」と語っています。
ひと月の支出は約「8万円」。年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。
「若いころ買った服を着て新調しない」
「現在は無職で求職中」のため、年金で足りない支出についてはその都度「貯蓄から2万円くらい引き出して」賄っているとのこと。また年金生活においては、節約のために「現役時代に買ったものを活用してなるべく衣類などは新調しない。食生活においてぜいたくをせず、無駄な買い物はしない」とあり、楽しみを我慢する場面も多い様子です。
「少子化対策もいいが、高齢者にも目を向けてほしい」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「こんなに物価が上がったり、不景気になるのなら早いうちから貯蓄をしておけばよかったです。給料だけでなく、独自に財テクを研究し工夫して老後の生活にも困らないように貯めておけばよかった」と回答。将来的にも希望が持てないと感じているようで、このところ「介護保険料の値上げや年金の目減りなどよい話が全くない。こども家庭庁などを作ったり、独身税(子ども・子育て支援金制度)を検討したり」と子育て支援は手厚いが、「特にお年寄りには優しくないと思うので、政府には何も期待していません」と不満をこぼしておられました。
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