現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(65歳)、息子(35歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:東京都
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:1200万円
現在の預貯金:2600万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:厚生年金440カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):20万9000円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金71万5000円(年額)
「年金額に納得いかない。物価高で晩酌もできない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「長年、パワハラを受けつつ長時間の残業にも耐えて、血のにじむような辛いサラリーマン生活を送ってきた老後の見返りがこんなものじゃ、とても納得はできません。食べていくだけでやっとな上、最近の物価高のおかげで、晩酌も我慢しなくてはなりません」と語っています。
ひと月の支出は約「25万円」。夫婦の年金を合わせてなんとか「毎月賄えている」と回答されています。
「夏場は市役所に行って涼んでいる」
現在、夫婦ともに仕事はしておらず「年金以外の定期的な収入もありません」とのこと。そのため年金生活においては「電気代を節約するために、夏場の暑い時期には妻と2人して市役所に行き、日中の暑い時間帯を涼しい館内で過ごして冷房代を節約しています。また、お風呂のお湯は3日に1度替えることで、水道代も節約しています」とあります。
「保険に加入せず貯金すればよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「生命保険や医療保険に加入していましたが、いま考えると全く無意味だったと後悔しています。それは自分に不測の事態が発生しなかったからではなく、高額医療費制度(である程度カバーできること)や、近年の葬儀の簡素化を踏まえた上での後悔です。保険に加入するお金を貯金に回しておけばよかった」と回答。今後については「少子化が進む中で、将来的に年金制度が破綻しないかが心配」とのこと。「政治家たちは自分の保身のことばかりで、国民の痛みなどは全く考えていない」と怒りをにじませます。
一方でリタイア後の楽しみは、趣味のサイクリングだそう。「よくママチャリに乗って遠出します。たまたま通りかかった名も知らない公園のベンチに腰掛けて、コンビニおにぎりと自販機の缶コーヒーで、周りの景色を眺めながら食べるささやかな昼食。これが私の至福の時間です」と日常の小さな発見に喜びを見出しておられるようでした。
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