2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態をのぞく機会は限られます。
ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。
シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。
42歳・年収250万円会社員男性の積立投資の取り組みと運用成績は?

今回は福岡県に住む42歳男性の資産運用エピソードを見ていきます。
■家族構成
本人、妻
■金融資産
世帯年収:本人250万円、配偶者の年収は不明
現預金:40万円、リスク資産:40万円
■リスク資産の内訳
・投資信託:27万円
・日本株:13万円
■積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/NISA:2022年4月から
2022年に積立投資を始めたという今回の投稿者。
投資額はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に「月1000円~1万円前後」。平均すると「月5000円程度、月によって積み立て額は変動する」ものの積み立ては欠かしていないと言います。
投稿のあった2025年10月時点の運用実績については「元本21万円→評価額27万円」と、積み重ねが徐々に利益を生み出している様子。
これまでは「おおむね右肩上がりで推移していて、含み損の経験はなし。少し下がる局面もあったが、淡々とその月の余剰資金を少しでも積み立てて、現在は+6万円ほど運用益が出ている」と投稿者。
投資のための資金を捻出するために「薄給ながら固定費を見直し、節約の習慣が身に付き、わずかではあるが余剰資金も生まれた。個別株もわずかではあるが運用益が出ていて、合計すると10万円ほど運用益が出ている」とあります。
42歳・年収250万円会社員男性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?
積立投資を始めてよかった点として、「わずかでも投資を続けていき、運用益が出ていることに満足している。小さな一歩で将来への安心が得られると思っている」とコメント。
一方で「一時期大きく下げた時は運用益が減り、売りたくなった」そう。ただ、その後回復したため「そういうときも淡々と積み立てることが大切ということを知ることができた」と言います。
引き出す時期は「生活防衛資金がそこまで余裕はないので、入院など大きな出費があれば引き出してしまうかもしれない。特にそういう出費が無ければ、老後に少しずつ引き出していきたい」とのこと。
新NISAについては、「つみたて投資枠では今後もeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積み立てを継続。成長投資枠では日本株の高配当銘柄やNTT<9432>やソフトバンク<9434>など1単元買っても10万円以下の銘柄を単元未満で少しずつ買い増ししている」とのことでした。
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