現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、島根県在住65歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、夫(67歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:島根県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:500万円
現在の預貯金:2000万円、リスク資産:300万円
これまでの年金加入期間:国民年金48カ月、厚生年金480カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):なし(繰り下げ中)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:不明
「何不自由なく娯楽を楽しめる年金生活ではない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「今の年金受給額では足りない。頑張って働いてきたので、年金をもらう頃には不自由なく、少しは娯楽も楽しみながら生活したかったから」と語っています。
ひと月の支出は約「12万円」。夫婦の年金だけでは「年に1~2回足りない月がある」と回答されています。
「小遣い稼ぎと体を動かす目的でパートをしている」
年金で足りない支出については「週4日、厨房内の洗浄業務のパートで得た収入から2万~3万円ほど補填(ほてん)」しているという投稿者。「お小遣い程度のお金がほしいことと、少しは身体を動かしたいため」と働く理由について語ります。
また日ごろから節約も心掛けていて、「買い物は週1回でまとめ買いし、いらないものは買わないようにしている」そう。加えて「今まで家のローンの返済に充てていた分(完済後は)ゆとりが持てるのでそのお金で変動費が補えるようになった」とあります。
「定年まで正規雇用で働いたが、転職が多く中途半端だった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「若い頃からずっと定年退職まで正規雇用として働いていたが、何度か転職をしたので一定の職場でキャリアを積めずに退職したため、中途半端だった。頑張ってきたものの年収も最終的にそこまで多くもらえなかった」と回答。現時点でお金に困っているわけではないものの、今後「病気をした時の医療費などが補えるかどうかが不安」だと言います。
一方で老後の楽しみは「月1回の夫との焼肉ディナー」なのだそう。夫婦そろっておいしいものを食べて、英気を養っておられるようでした。
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