現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、大阪府在住60歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:800万円
現在の預貯金:400万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:国民年金24カ月、厚生年金396カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):14万2509円(繰り上げ受給)障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「将来に不安を感じ、60歳からの繰り上げ受給を決めた」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「繰り上げ受給をすると金額が減るので、本当は65歳まで待ちたかったのですが、国の政策を信じられなくなり、物価高もあり、将来が不安になり、60歳で繰り上げ受給することに決めました。できれば60歳からでも満額ほしかったので『満足していない』」と語っています。
ひと月の支出は約「19万円」。年金だけでは足りないものの、給与収入があるため「毎月賄えている」と回答されています。
「買い物は週1回、厚着して暖房はつけない」
現在は「福祉関係のお仕事」をしていて、「月3~5回程度の出勤。退職したら年金だけでは生活できないと思うから、できるだけ仕事を続けていきたい」と考えているそう。日ごろ節約のために心掛けていることとして、「一番の節約は、食費です。味噌(みそ)汁・納豆など定番のおかずで乗り切っています。果物類は買えなくなりました。余分なものを買わないようにスーパーへは週に1回しか行きません。光熱費を抑えるために、冬は家でもジャンバーを着て過ごし暖房をつけません」とあります。
「投資に挑戦したかったがもう遅い。詐欺の不安もある」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「老後を意識して、もっと節約と貯金をしておけばよかった。また、投資の勉強をしてチャレンジしてもよかったかなと思います。今からでは元手資金が少ないし、投資の勉強も年齢的に遅い。詐欺に引っかかりそうな不安もあります」と回答。このご時世、「物価が上がって、米も自由に買えなくなりました。今は何とか仕事もしていますが、この先仕事がなくなったり、健康維持できなくなったらどうなるのか……。未来は明るくないです。国にしっかりしてもらいたい」と不満を漏らします。
一方で、満額でないとはいえ年金が「2カ月に1回入ってくるので、その日が待ち遠しいです」と投稿者。「自分用にぜいたくはできませんが、孫と一緒に遊んだり外食したりを楽しみにしています」とささやかな喜びをかみしめておられました。
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