実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(68歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:埼玉県
リタイア前の職業:派遣・契約社員
リタイア前の年収:1200万円(特殊なスキルや専門性を有する職の可能性)
現在の現預金:6000万円、リスク資産:1億円
これまでの年金加入期間:厚生年金516カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5221円老齢厚生年金(厚生年金):16万8813円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金4万8550円
年金以外の収入:給与収入43万円、株の配当など340万円(年額)、不動産収入60万円(年額)
配偶者の年金や収入:年金99万円、給与収入20万円(ともに年額)
支出:45万円
「寿命を迎えるまでお金が不足することはない」
現在、およそ預貯金6000万円、リスク資産1億円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「現在は年金以外の収入で生活費、年2回程度の長短期の海外旅行、年数回の国内旅行等の費用が賄えており、年金は貯蓄しているので」お金の不安はないとのこと。
くわえて、今後年金のみの収入になった場合についても「年に数百万円の金融資産取り崩しを予定しているが、売却可能な不動産もあるため、高齢者施設の入居費用等も含めて、寿命までに不足することはないと予想している」と語っています。
「老後を意識し始めたのは子どもが独立してから」
現役時代は、特に「老後を考えた貯蓄はしなかった」そうですが、「生活費+教育費+娯楽費の総額を決めて使い、投信・企業持株会の毎月積み立てのほか、残金は予備費として貯蓄」するなどしっかりと資産管理をしてきた様子。老後を意識し始めたのは「子どもが独立し、貯蓄を取り崩して住宅ローンを一括返済した後」で、それ以降は「毎月一定額を貯蓄するとともに、徐々にリスク資産の比率を増やした」と言います。
現在は1億6000万円の金融資産を保有しているものの、これまでの実感として老後資金は「1億円」ほどあれば十分だと投稿者。
「金融資産を遺産として残すより夫婦で使い切りたいと考えているが、加齢による活動量の低下により、年に数百万円の遊興費は徐々に減少すると予想しており、相続税対策として資産の一部は生前贈与等に使うことを計画している」とあります。
「数十年で数千万円の資産を築くことは容易」
今の生活については「満足している」と投稿者。「現在は年金以外にも一定の収入があり、必要なことに十分な費用を使えており、全く不安はない。さらに培ったスキルを求められて短時間の仕事を継続しており、現役世代のスキルアップに貢献できていることにも満足している」とその理由を語ります。
ただ「加齢による健康面の不安はあるため、怠けることなく健康に留意した生活を継続しなければならないと自覚している」とも。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「NISA積立投資などを継続しておく必要がある。日本だけではなく世界の経済は長期的に必ず物価上昇以上に増大するため、数十年後に数千万円の金融資産を保有することは容易です。ただ、安易に途中で取り崩さないことが重要」とアドバイスされていました。
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