現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住68歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:派遣・契約社員
リタイア前の年収:450万円
現在の預貯金:800万円、リスク資産:200万円
これまでの年金加入期間:厚生年金400カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万5000円老齢厚生年金(厚生年金):8万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「年金額に満足していない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「年金だけでは生活全般を賄うのは難しく、特に冬場の光熱費や医療費の負担、冠婚葬祭や予期せぬ出費も時折あり家計を圧迫しているため満足していない。年金収入の増額や物価の安定を望んでいるが、現状では節約生活を余儀なくされている。家計のやりくりやアルバイトで補う努力はしているが、不安が常につきまとう。ゆとりある生活を送りたい」と語っています。
ひと月の支出は「約20万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「近所のコンビニで、体力の許す範囲でパートをしている」
年金で足りない支出については「貯蓄から月3万円ずつ引き出して補填(ほてん)している」という投稿者。現在は「近所のコンビニで、体力の許す範囲で月に10日程度パートをしている」そうで、「仕事は体を動かすことができ、収入面だけでなく社会とのつながりを保つ意味でも大切」だといいます。
年金生活で実践している節約術としては、「冬場の光熱費対策に省エネ家電や断熱グッズを活用している。食費は地元の安売り店でまとめ買いしたり外食を控えることで支出の削減に努めている。また不要な買い物を避けるため家計簿をつけているが、貯蓄が減っていく現状に不安が募っている」と危機感を持っている様子です。
「もっと早く、若い頃から資産形成を始めておけばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「もっと早く、若い頃から資産形成を始めておけばよかった。子育てと仕事の両立で資産運用や貯金にあまり手が回らず、結果として老後の経済的不安が大きくなった。特に投資や年金の仕組みを早期に学んでいれば、老後にもっとゆとりを持てたと思う」と回答。今の生活での不安については「年金の減額や物価上昇による生活費増加が最大の心配事。将来的には介護費用の負担も増えるかもしれない。長く健康で自立した生活を続けられるかどうか、不安を感じている。ただ、今のところは家族や地域の支えもあり、精神的にはできるだけ前向きに過ごすよう努めている」とコメント。
一方で「四季折々の庭いじりや趣味の手芸を楽しみにしている。地域の友人との交流やおしゃべりも生活の喜びの一つ。また、健康維持のための散歩や体操も日課となっており、小さな楽しみを大切にして心身のバランスを保っている」とあり、日々の生活に癒しの時間があることも教えてくれました。
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