実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住77歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(72歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:神奈川県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:1100万円
現在の預貯金:2300万円、リスク資産:2300万円
これまでの年金加入期間:厚生年金504カ月
現在の収支(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):25万円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:年金70万円、給与収入200万円(ともに年額)
支出:30万円
「老後を楽しく過ごせる貯蓄があり満足している」
現在、およそ預貯金2300万円、リスク資産2300万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「残りの人生がどれくらい残っているかは不明だが、生きて、楽しく過ごせる貯蓄はあり、不動産もあり子どもたちにも少々相続できる」と語っています。
「かつては老後までに7000万円貯めるのが目標だったが……」
現役時代は、老後資金として「7000万円」貯めることを目標にしていたそう。そのために、若い頃から「貯蓄中心、安定高配当の株」を保有して着実に備えてきたといいます。
しかし実際に年金生活を送る中で、老後資金は「5000万円」程度でちょうどよかったと感じているとのこと。
「ぜいたくせず、普通の夫婦生活では今の状況で十分」とあります。
「インフレで年金が目減りしている。ただ現役世代も大変でしょうね」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。ただ年金額に関しては思うところがあるようで、「年金はこのインフレでは少ない。65歳から受給しているが(実質的な年金額は)年々減少している。我々団塊の世代は多くの老人たちに現役時代は奉仕してきたが、今は少子高齢化で、若い現役組に社会保険の負担を担ってもらうのは困難か。このあおりを受けているのが団塊世代」と不満を述べます。
とはいえ「現役世代も大変でしょうね。多くの社会保険負担は無理かもしれません」と納得せざるを得ない様子。
「むしろ国の無駄遣いを減らしてほしい。今のトランプやマスクのように、行政改革に声を上げてもらいたい。それを社会保険に向けたらいい。一時の行政改革の声はどこにいったのか」と嘆いておられました。
※皆さんの老後資金についてのエピソードをお寄せください。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません