実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、千葉県在住69歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(67歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:千葉県
リタイア前の職業:会社経営者
リタイア前の年収:550万円
現在の現預金:2500万円、リスク資産:2200万円
これまでの年金加入期間:厚生年金578カ月、企業年金(年数不明)
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万6228円老齢厚生年金(厚生年金):9万4409円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金3万9422円
年金以外の収入:給与収入38万円、太陽光発電事業280万円(年額)
配偶者の年金や収入:年金85万円(年額)
支出:35万円
「資産4700万円は貯めすぎだった。現役時代にもっと使っておけばよかった」
現在、およそ預貯金2500万円、リスク資産2200万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「正直貯めすぎた。現役時代にもっと使っておけばよかった」と回答。
というのも「50歳まではサラリーマンをやっていて年金は全て納めてきた」ためある程度の年金額が得られるうえ、「50歳で起業した会社の経営は今後も継続する予定で、現在は在職老齢年金で停止額が発生している状況。くわえて65歳の時に太陽光発電事業も開始したので、年金、太陽光発電、給与と合わせると月額約80万円の収入」があり、しばらく資産を取り崩す必要がない様子です。
さらに「今年で70歳になるため厚生年金(の保険料の支払い)は終了する。そのため今後は約4万3000円ほど給与が増える」と語っています。
「やはり老後資金3000万円程度でよかった」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標に「旅行もしないでコツコツ仕事三昧」の暮らしを続けてきたとのこと。その目標を超える資産を蓄えた今振り返ってみると、やはり老後資金は当初想定していた「3000万円」程度あれば十分だったのでは、と感じていると言います。
とはいえ、資産は今後も増える見込みのようで、「2026年には在職老齢年金の支給停止調整額が62万円に変更される。また来年4月からは年金が年額約255万円になるので、年収が約1000万円になる。年金は丸ごと貯蓄にまわす予定」とコメントされています。
「妻と日本国内を旅行する計画を立てている」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。「4年前から貯蓄を投資に移動して、現在は新NISAに投資している。すでに含み益が約500万円ある。5年でNISAの満額1800万円を投資する予定。他には、妻と日本国内を旅行する計画を立てている。運用資産があるので資金的には問題ない」とその理由を語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「コツコツと貯蓄して、時代とともに金融関係にアンテナを張って手堅く資金運用すること」が有効だとアドバイスされていました。
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