役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住66歳女性のケースを紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、夫(64歳)
住居形態:賃貸
居住地:神奈川県
現役時の職業:専業主婦(法人設立後は社会保険に加入)
現役時の年収:0円
現在の預貯金:1000万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:国民年金295カ月、厚生年金185カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万9958円(うち付加年金600円)老齢厚生年金(厚生年金):3万651円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険7万円
配偶者の年金や収入:年金122万円(年額)※繰り上げ受給
「年金額については、できることをやってきた結果」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由について、「(年金額については)できることをやってきた結果なので」と語っています。
「30代で夫の会社が倒産し、個人事業を始めた際に将来の年金額を試算をしたところ、社会保険に加入した方が有利だと分かって、法人を設立しました。ただし、社会保険料は会社負担分と自己負担分の両方が必要になるので、実質的には2倍に」とあり、負担を伴いながらも年金を重視した選択が、今の満足感につながっているようです。
一方で、ひと月の支出は約30万円。金額には満足しているものの、年金だけでは「1年のほとんどの月で足りない」と回答されています。
「夫の事業収入、給与、貯蓄からの捻出を併せてやりくり」
今なお「夫は個人で事業を続けて」いる他、現在は派遣社員としても働いているとのこと。年金の不足分はそれらの収入や「貯蓄からの捻出を併せて、何とかやりくりしている」そうです。さらに投稿者自身も「今年3月にクラウドソーシングサービスに登録」して仕事を得ているとあり、老後も夫婦それぞれが収入源を確保している様子。
年金生活では「無駄な買い物をしないこと」を心掛けている他、「固定電話はやめ、スマホ2台とガラケー1台で、通信費を夫婦で月8800円に」抑えていると言います。
「終身保険に加入しておいたことが心強い味方に」
また年金の上乗せとして「30代で(当時かなり予定利率の高かった)一時払逓増型終身保険に加入しておいたことが、今になって心強い味方になっています」と投稿者。諸々の備えにより「夫が手掛けている事業がなくなったら、私も多少仕事を増やせば、何とか生活していける見通しが立って」いると言います。
現役時代は「夫の収入は変動が激しく、コロナ禍では激減して」困ったと言いますが、それに比べて年金生活では「固定収入があること」が安心感につながっているそう。
これに対して「不安があると言えば、健康面です。医療保険には加入済みですが、大きな病気をすると貯金が減ってしまうので」とも打ち明けていました。
※皆さんの年金エピソードを募集中です。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません