実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(59歳)、子ども(27歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:東京都
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:700万円
現在の現預金:2000万円、リスク資産:2億5000万円
これまでの年金加入期間:厚生年金500カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):20万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金3万円
年金以外の収入:配当600万円、不動産所得200万円(ともに年額)
配偶者の年金や収入:なし
ひと月の支出:40万円
「よく貯めた方だとは思うが、余裕を感じるほどではない」
現在、およそ預貯金2000万円、リスク資産2億5000万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「世間的にはよく貯めた方だと思いますが、上には上がいます。自宅のリフォームなど差し迫った出費もありますし、最近の株価急落もあって、あまり余裕は感じません」と語っています。
「2億円あれば利回り4%で800万円の利益が得られる」
現役時代から、老後資金として「2億円」貯めることを目標にしていたそう。目標達成のためには「日常の節約と投資しかありません。ただしたびたびの海外旅行や子どもの教育費、住宅の取得などで、億の金が出ていきました」と振り返ります。
実際に年金生活を迎えた今も、老後資金はやはり「2億円」程度あると安心なのでは、と感じているとのこと。
「アベノミクスのおかげで目標をクリアできました。2億円を仮に利回り4%で運用すると800万円の利益です。ぜいたくはできないが暮らしに困ることはないという水準」とあります。
「足るを知る、を言い聞かせています」
今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。「生きていれば問題はいくらでも出てきます。満足度は主観的なものですから、お金よりも別の要因に左右されることもあるし、他人との比較で満足度が落ちることもあります。『足るを知る』という仏教の教えを言い聞かせています」とその理由を語ります。
最後に、老後資金に不安を抱えている現役世代に向けたアドバイスとして「バリュー投資(利益や資産価値に比べて株価が割安だと判断される銘柄に投資し、長期的にリターンを得ることを狙う投資スタイル)をおすすめします」と投稿者。
くわえて「多くの知識と基礎学力をつけておくことが大切です。心構えとしては(投資家の)チャーリー・マンガーがいいことを言っています。『紳士の落とし穴は3つのL。Liquor,Ladies,and Leverage(酒と女性とレバレッジ)』だそうです」と語られていました。
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