現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福井県在住75歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(69歳)
居住地:福井県
リタイア前の雇用形態:不明
リタイア前の年収:700万円
現在の預貯金:2100万円、リスク資産:150万円
これまでの年金加入期間:国民年金不明、厚生年金360カ月
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万1168円老齢厚生年金(厚生年金):11万3032円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:年金73万2252円(年額)
「早期退職したため、厚生年金額が少ない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「勤続30年で早期退職していることから、老齢厚生年金額が少ない。また、所得税はかかっていないが、介護保険料など社会保険料の負担が大きいので、手取り額はさらに少ない」と語っています。
ひと月の支出は約「24万円」。夫婦の年金だけでは「年に1~2回足りない月がある」と回答されています。
「趣味のためのお金は慎重に使うようにしている」
現在は働いていないため、年金で足りない支出については「貯蓄から月の足りない分を引き出して生活費に回している」という投稿者。日頃から節約を意識しているものの、「どうしても必要な固定費は削れないので、食費では見切り品を選ぶ。また趣味に費やしているものを必要かどうか吟味して、購入するようにしている」とあります。
「定年まで働いて収入を維持すればよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「民間の積み立て老齢年金(個人年金保険)に加入しておけばよかった。また早期退職の退職金割増制度を利用して退職したが、やはり満期まで就労して給料の高い期間を続けていれば、今よりも数万円の年金上積みができていたので、早まったかな」と回答。先のことを考えると「これからだんだんと体力、気力が衰えていき、病気にかかることが増えてくると思うので、医療費や将来、老人施設に入所することになった場合の金銭の負担に耐えられるかという不安。また、災害が起こったときに身の安全を守れるか」といった不安があると言います。
一方で年金生活になって「年金支給日がこんなに楽しみだったのか」と驚いたという投稿者。「毎日が自由で好きなことをして時間を過ごせる気楽さ。趣味のDIYを次の休みの日まで待つこともなく、毎日やろうと思えばできる時間の余裕。買い物も混む週末ではなく平日に行ける便利さ」はシニアの特権だと語られていました。
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