マネーtips!お金持ちになるための365日

老後資金1億円超・60歳男性「マスコミは『将来年金がもらえない』と不安をあおるが、もらえなくはない」

どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住60歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

あるじゃん 編集部

1995年に創刊し、2012年に休刊した月刊の投資情報誌『あるじゃん』をルーツに持ち、ファイナンシャルプランナー、税理士、社会保険労務士などマネーの専門家とともに、お金の貯め方・備え方・増やし方をわかりやすく解説するほか、マネー最新トピックス、おトク・節約コラムなど、役立つ情報を発信しています。

...続きを読む
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住60歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

男性
回答者本人:60歳男性
同居家族構成:本人、妻(57歳)、娘(27歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:東京都
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:300万円
現在の預貯金:1100万円、リスク資産:9500万円
これまでの年金加入期間:国民年金80カ月、厚生年金400カ月

現在の収支(月額)

老齢年金(国民年金・厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金20万円

年金以外の収入:給与収入10万円(教育関係のアルバイト) 、株配当60万円(年額)

配偶者の年金や収入:給与収入10万円(パート)

支出:30万円

「お金はあればあるほど安心できる」

現在、およそ預貯金1100万円、リスク資産9500万円を保有しているという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。

その理由として、「お金はあればあるほど安心では。私は大損はしなかったが、運用が保守的すぎて下手だった。うまく運用できれば今の2倍には増えていたかと思うと少し残念です」と語っています。

「老後資金として1億円の目標は達成した」

現役時代は、老後資金として「1億円」貯めることを目標にしていたそう。

そのために「まずは住宅ローンを早期に完済、併せて株式、米国債に40年間投資して」着々と備えてきたと言います。

60歳を迎えた今になって考えてみても、老後資金はやはり「1億円」程度は必要なのでは、と感じているそうです。

現在の金融資産はおよそ1億600万円。くわえて給与や配当金などの収入もあり、「最低限の目標は達成した」とあります。

「厚生年金もiDeCoもNISAもある。それほど老後は心配いらない」

今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。

とはいえ「とりあえず金銭面での老後の心配はない。健康な限りアルバイトして、社会に関わりたい。半年ほど働かず失業保険で暮らしたが、時間を持て余し、逆に生きる意味がないと思った。今は責任があまりなくストレスのかからない仕事が見つかり、毎日楽しませてもらっており、ありがたい」とあり、現状にはおおむね満足している様子です。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「マスコミは『将来年金がもらえない』と面白おかしく無責任に不安をかき立てるが、もらえなくはない。もちろん国民年金だけでは5万~6万円しかもらえないが、会社員になり厚生年金に入り、さらにiDeCo、NISAで少しずつ積み立てれば、40年後の老後を心配する必要はありません」とコメントを残しておられました。


※皆さんの老後資金についてのエピソードをお寄せください。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから

ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます