実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、東京都在住60歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(57歳)、娘(27歳)
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:東京都
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:300万円
現在の預貯金:1100万円、リスク資産:9500万円
これまでの年金加入期間:国民年金80カ月、厚生年金400カ月
現在の収支(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):なし障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金20万円
年金以外の収入:給与収入10万円(教育関係のアルバイト) 、株配当60万円(年額)
配偶者の年金や収入:給与収入10万円(パート)
支出:30万円
「お金はあればあるほど安心できる」
現在、およそ預貯金1100万円、リスク資産9500万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「お金はあればあるほど安心では。私は大損はしなかったが、運用が保守的すぎて下手だった。うまく運用できれば今の2倍には増えていたかと思うと少し残念です」と語っています。
「老後資金として1億円の目標は達成した」
現役時代は、老後資金として「1億円」貯めることを目標にしていたそう。そのために「まずは住宅ローンを早期に完済、併せて株式、米国債に40年間投資して」着々と備えてきたと言います。
60歳を迎えた今になって考えてみても、老後資金はやはり「1億円」程度は必要なのでは、と感じているそうです。
現在の金融資産はおよそ1億600万円。くわえて給与や配当金などの収入もあり、「最低限の目標は達成した」とあります。
「厚生年金もiDeCoもNISAもある。それほど老後は心配いらない」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。とはいえ「とりあえず金銭面での老後の心配はない。健康な限りアルバイトして、社会に関わりたい。半年ほど働かず失業保険で暮らしたが、時間を持て余し、逆に生きる意味がないと思った。今は責任があまりなくストレスのかからない仕事が見つかり、毎日楽しませてもらっており、ありがたい」とあり、現状にはおおむね満足している様子です。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「マスコミは『将来年金がもらえない』と面白おかしく無責任に不安をかき立てるが、もらえなくはない。もちろん国民年金だけでは5万~6万円しかもらえないが、会社員になり厚生年金に入り、さらにiDeCo、NISAで少しずつ積み立てれば、40年後の老後を心配する必要はありません」とコメントを残しておられました。
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