実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住66歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、夫(69歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:埼玉県
リタイア前の職業:パート・アルバイト
リタイア前の年収:50万円
現在の現預金:2800万円、リスク資産:800万円
これまでの年金加入期間:国民年金120カ月、厚生年金360カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約7万円老齢厚生年金(厚生年金):約4万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険4万円
年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:年金16万円
支出:25万円
「子ども3人が一人前になったので、自分のことにお金を使えるようになった」
現在、およそ預貯金2800万円、リスク資産800万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由として、「60歳のときに三男が大学を卒業した。子ども3人とも一人前になったので、自分のことにお金を使うことができるようになったから」と語っています。
「老後資金は3000万円程度必要。50歳まで共働きして備えてきた」
現役時代は、老後資金として「3000万円」貯めることを目標にしていたそう。そのために「50歳まで共働きして」稼いできただけでなく、「個人年金保険と養老保険に加入」してさらに備えてきたといいます。
過去を振り返り「子どもが大学を卒業するまでは、教育資金と老後資金を貯めることしか考えていなかった。60歳からお金を使おうと決めていたので、きつくても耐えられた」と投稿者。
ただ、「目標を超える老後資金ができたものの、コロナが流行り、64歳くらいからしかお金を使うことができなかった」と思うようにいかなかったこともあったといいます。
「今の生活に非常に満足している」
今の生活の満足度については「非常に満足している」という投稿者。「50歳まで働いていたので、年金が専業主婦よりもらえるため余裕がある。ヨーロッパなどの海外旅行に友達と年2回行っている。70歳からはアジアなどに行く予定」とのこと。
くわえて「毎月、友達と国内旅行や登山に行っている。他には、高校時代や元職場の友達とランチしている。あとは町内会活動やボランティアもやっているので毎日忙しい。また50歳で買った田舎の土地に、花を植えたり作物を収穫したりしている」と今の活動的な生活を語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「私の時代にも年金を払わない人がいたが、50歳くらいになり慌てて国民年金保険料を払っていた。国民年金は、必ず払ったほうがよいと思う。また若いうちは、住宅ローンや教育資金で大変だった。わが家は無駄に塾代にお金を使っていた。子どもと相談して、自分自身にもお金を使うべき」とアドバイスされていました。
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