インフレによって、私たちの消費スタイルはどのように変化しているのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、物価高騰の影響で買わなくなったものについて、愛知県在住46歳女性のケースを具体的に紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、夫(53歳)、長女(12歳)、長男(9歳)
居住地:愛知県
世帯年収:本人50万円、配偶者1100万円
世帯金融資産:預貯金1000万円、リスク資産5000万円
月の支出:約26万円
「フルーツの購入をやめました」
昨今のインフレで生活に影響があるかとの問いに、「まあまあ影響を受けている」と回答した投稿者。物価の高騰により買わなくなったものについて尋ねると「フルーツ」と回答。
具体的には、旬の時期でも「いちごは1パック600円ほどかかる。以前は400円ほどで買えていた。パイナップルも値上がりして購入を断念している。フルーツを買う機会が少なくなった。以前は毎週500円をフルーツに使っていたが、今はバナナなどの通年出回る安い物を中心に買っている」とあります。
現在は代替品として「フルーツの缶詰やヨーグルトを買うようになった。缶詰はゼリーにしたり、ヨーグルトに入れたりしている」そうですが、「心の豊かさが減った気がする。子ども達への旬のフルーツの食育の機会も減少した」と感じているとのこと。
今後も「価格は大きくは下がらないと思うので、食べたいフルーツは家計からではなく、自分のお小遣いから買う事にしている。値段を気にせず買える懐事情のときに購入する」しかないと語っています。
「これ以上高くなると困るものは卵と強力粉」
まだ購入を続けているが、これ以上高くなると困るものについては「卵。手軽に使えるし、朝食でよく食べる。あとは強力粉。パンを家で趣味と節約を兼ねて作っている。毎日活用しているので、あまり高くなってほしくない」と投稿者。中でも普段購入している「国産小麦の強力粉は、値上がりしていないので助かっている」そうで、「半年に1度25キロ買って使っている。値段は品種により変わるが、5000~5500円程度。大袋で保管が必要だが、1キロ200円程度で国産小麦が買えると思えば、すごくありがたい」と言います。
ただ、卵と強力粉はそれに変わる物がないので「高くなっても購入し続ける」つもりとのこと。またある意味では「物価高騰は全体的に仕方ないと思っている。インフレが経済成長なら賃金もあがっているはずなので」とあります。
「ふるさと納税を、ぜいたく品から生活必需品にシフトした」
今の生活を続ける上では、「夫の収入が少しずつ毎年上がっている。しかし物価と社会保険料の負担率の上昇で、手取りが思ったほど増えていない」ことに不安を感じているそう。おすすめの家計改善策は、ふるさと納税の活用。「サラリーマン家庭では、お給料から自動で税金が引かれるので、節税はできないに等しい。ふるさと納税は、サラリーマン家庭ができる唯一の節税だと思っている」とのこと。
ただ、インフレを機に選ぶ返礼品も変わってきたそうで、「和牛やいくらなどのぜいたく品から、生活必需品にシフトした」と言います。
いっぽうで「交際費」についてはなかなか削減できず困っているとのこと。「飲み会などに行けば、1回でかかる金額が大きくなる。人付き合いも大切だが、お金も大切。そのあたりはどう割り切っているのか」周りの人に聞いてみたいと語られていました。
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