実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人、妻(64歳)、長女(28歳)
住居形態:賃貸
居住地:福岡県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:800万円
現在の金融資産:預貯金0円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:厚生年金40年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):21万9000円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:年金78万円(年額、繰り上げ受給と推察)
支出:25万円
「現役時代にもっと貯めておけばよかった」
現在、貯蓄がまったくないという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「足りない。現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。
その理由として、「(夫婦の)年金で最低限の生活は可能だが、文化的な暮らしができているとはいえない」と語っています。
「老後資金は3000万円程度必要だった」
現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそうで、時期は不明ですが退職金も入ったとのこと。しかし「退職金をもとにNISAや株式で運用しようとしたが、生活のために切り崩してしまった」と頭を抱えます。
そして今になって考えてみても、老後資金は「3000万円」程度必要だったのでは、と感じているそうです。
「今のままでは生活だけで精いっぱい。病気やけがなど不測の事態になったら耐えられないので、もっと預金を貯めておけばよかった。退職金はある程度あったので、運用するなどして資金を増やしておけばよかった」とあります。
「衣食住は年金で賄えるが、他のことに使う余裕はないので充分ではない」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。「衣食住は年金で賄えるが、旅行や外食、趣味に使うお金がないので充分とはいえない」と語ります。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「預金はできるだけ、定期など簡単に引き出せないものにしておくとよい」とアドバイスされていました。
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