マネーtips!お金持ちになるための365日

65歳・貯金なし「生活のため預金を切り崩した。老後資金は3000万円必要だった」余裕なしの老後

どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住65歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

あるじゃん 編集部

1995年に創刊し、2012年に休刊した月刊の投資情報誌『あるじゃん』をルーツに持ち、ファイナンシャルプランナー、税理士、社会保険労務士などマネーの専門家とともに、お金の貯め方・備え方・増やし方をわかりやすく解説するほか、マネー最新トピックス、おトク・節約コラムなど、役立つ情報を発信しています。

...続きを読む
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住65歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

60代男性老後資金
回答者本人:65歳男性
同居家族構成:本人、妻(64歳)、長女(28歳)
住居形態:賃貸
居住地:福岡県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:800万円
現在の金融資産:預貯金0円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:厚生年金40年

現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):なし
老齢厚生年金(厚生年金):なし
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):21万9000円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

年金以外の収入:なし

配偶者の年金や収入:年金78万円(年額、繰り上げ受給と推察)

支出:25万円

「現役時代にもっと貯めておけばよかった」

現在、貯蓄がまったくないという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「足りない。現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。

その理由として、「(夫婦の)年金で最低限の生活は可能だが、文化的な暮らしができているとはいえない」と語っています。

「老後資金は3000万円程度必要だった」

現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそうで、時期は不明ですが退職金も入ったとのこと。

しかし「退職金をもとにNISAや株式で運用しようとしたが、生活のために切り崩してしまった」と頭を抱えます。

そして今になって考えてみても、老後資金は「3000万円」程度必要だったのでは、と感じているそうです。

「今のままでは生活だけで精いっぱい。病気やけがなど不測の事態になったら耐えられないので、もっと預金を貯めておけばよかった。退職金はある程度あったので、運用するなどして資金を増やしておけばよかった」とあります。

「衣食住は年金で賄えるが、他のことに使う余裕はないので充分ではない」

今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。

「衣食住は年金で賄えるが、旅行や外食、趣味に使うお金がないので充分とはいえない」と語ります。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「預金はできるだけ、定期など簡単に引き出せないものにしておくとよい」とアドバイスされていました。

※皆さんの老後資金についてのエピソードをお寄せください。エピソードの採用で3000円分のAmazonギフト券をもれなくプレゼント。応募はこちらから

ーーーーーーーーーーーーーーーー
※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます