現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

同居家族構成:本人のみ
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:950万円
現在の資産:預貯金100万円、リスク資産750万円
これまでの年金加入期間:厚生年金520カ月(60歳以降加入分含む)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):約5万5000円老齢厚生年金(厚生年金):なし ※繰り下げ中
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「国民年金を満額受け取れていない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として「未加入期間があったので当然だが、国民年金を満額受け取れていない。厚生年金は繰り下げているが、(それを受給しても)住宅ローンが残っていて生活が楽ではなさそうなので、やむを得ず働かなければならない」と語っています。
ひと月の支出は約「19万円」。国民年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「週5日のフルタイム勤務で毎月約18万円の給与収入」
年金で足りない支出については、毎月「約18万円の給与収入で補填(ほてん)」しているという投稿者。「人材サービス会社で対人援助職を、週5日のフルタイム勤務で」行っていると言います。
くわえて支出をおさえるために「携帯電話を安いものに変更し、固定電話は解約」したとのこと。
また、あえて「住まいのメンテナンスや車検等の高額出費においては、ローンを利用」しているそうで、「ローンの利息次第では、繰り下げによる厚生年金の増額分の方が多くなるため、(厚生年金の)受給をできる限り先延ばしに」していると説明しています。
「もっと長い期間、国民年金に加入しておけばよかった」
一方で「繰り下げている厚生年金の受給開始のタイミングをいつにするか、悩んでいる」と投稿者。「一応70歳から受給することを想定しているが、いろいろなところで繰り下げの是非が問われており、もしも十分に貰えないうちに死んだらと考えると不安」と吐露します。さらに「もっと長い期間、国民年金に加入しておけばよかった。退職してから再就職まで2年くらいブランクがあり、その期間は国民年金に未加入だった。実際には、満額より月1万円くらい少ないだけだが、その1万円があれば生活が少し楽になる」のにと悔やみます。
とはいえ、今の「生活はさほど楽ではないものの、孫にお年玉や誕生日プレゼントをあげて、喜ぶ顔を見るのが楽しみ。将来的には、繰り下げをしている厚生年金の受給額が、ある程度生活のめどが立つくらいになったら、旅行をするのが楽しみ」とも教えてくれました。
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